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日本復興の鍵が見えてくる?日本を支えた職人たちのことを深く知るための本
戦後日本の成長を支えた職人の技術。その技術力の高さは誰しも認めるところですが、職人の実態はあまり知られていないものです。経済的問題や海外との競争、そして自動化という難問を前に、日本の職人の現状はよくありません。かつて職人らがどんな問題に対峙し、それを克服したかを読み解いていきましょう。きっと日本復興の鍵が見えるでしょう。
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職人学
小関 智弘(著)
旋盤工として50年間働いてきた著者が、取材と自らの経験をもとに工芸の熟練した技術について語ります。非効率に見える技術の伝承・生産性ですが、日本の成長を支えたのは彼らであり、その人間離れした技術力には舌を巻きます。職人の技術を巧みに言語化しているのは、筆者の筆力の賜物といえるでしょう。職人芸を知ることができる一冊です。
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匠の時代 新版 1
内橋 克人(著)
世界と競争をする大企業にも職人たちはいます。世界の標準を意識しながら、日本流の職人的生産でどこまで食い込めるのか?本書は企業への膨大な調査に基づいて練られた力作です。日本産業の相対的地位が揺らぐなか、本書は復活へのヒントを与えるでしょう。広く「職人」を知るのにうってつけな本です。
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職人 日本の心と技
吉羽 和夫(著)
科学技術史家による著書で、日本の職人技術をアカデミックな観点から記述した意欲作です。著者に通底しているのは、日本技術史は西洋的な科学なき技術史と科学技術史とが融合した独自の存在だという考えです。日本古来の職人技術の類型化を通じ、職人技術の本質を科学技術という大きな枠組から俯瞰できるようになるでしょう。
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