親子で楽しめる！世代を超えて読み継がれる児童文学の傑作たち

美しく飾られた王子像と、旅のツバメの物語です。王子は自分の体から金箔や宝石を取り外し、貧しい人たちのもとへ届けるようツバメに頼みます。しだいにみすぼらしくなっていく王子と献身的なツバメ、喜ぶ貧しい町の人たち。王子とツバメの行く末は悲劇的で、著者の皮肉が込められています。美しさと哀しみをたたえたお話です。

『大切なものは、目に見えない』という言葉で知られる名作です。砂漠に不時着したパイロットと、「ほんとうのこと」を求める王子の交流が描かれています。自分にとって大切なものはなにか？読めば、誰もが考えずにはいられません。詩的な表現、王子の本質を突く名言が散りばめられた本書は、何度読んでも発見があるでしょう。

ウサギ穴に落ちた少女アリスが、「不思議な国」で冒険を繰り広げる物語です。トランプの兵隊やチェシャ猫といったキャラクターや、奇想天外で摩訶不思議なストーリーに、イマジネーションが刺激されるでしょう。子どもも大人もワクワクすること間違いなし。ユーモアあふれる文章＆先の読めない展開で、一気に読み進めてしまいます。

時間泥棒が盗んだ時間を、モモという少女が取り返すストーリーです。時間を盗まれ、つねにせかせか余裕なく過ごす大人たちは、現代人に通じるところがあります。時間の大切さや、時間を何のために使うのか？など、人間本来の生き方を問い直します。深いテーマは大人にとっても読み応えあり。聡明なモモの活躍に胸が躍ります。

主人公は守銭奴で偏屈な男スクルージ。聖夜、スクルージは3人の精霊に導かれ、自分の過去・現在・未来を目の当たりにし、それに衝撃を受けて自らの行いを振り返ります。そして、未来は変えられると気づき、新しい人生を歩み始めます。悔い改めることや自分を変える勇気の大切さを学べ、心温まる本です。