ブックキュレーター小説家 阿部智里
読まず嫌いのあなたへ贈るファンタジー
剣と魔法の世界だけが、ファンタジーではありません。「どうせご都合主義の子供だましなんでしょ」と思っているのならば、それは大間違い!「え、これもファンタジーなの?」と、びっくりするような変わり種をご紹介します。
- 167
- お気に入り
- 11139
- 閲覧数
-
とある少年と、妖精達の物語・・・なのだが、少年はレジェンド級犯罪一家の跡取り息子だし、妖精達は人間などより遥かに優れた文明を持つハイテク集団である。悪の天才少年は、地下で隠れて暮らす妖精の存在に気付き、彼らの仲間を人質にして黄金を奪い取ることを画策するが、当然、妖精達は人質奪還と報復を試みて・・・?
-
我々の住む世界とよく似ているけれど、政治家の代わりに、国家を牛耳っているのは魔術師達!彼らは権力を握るため、紳士的に笑いあいながらテーブルの下では足を蹴りあっている。そんな魔術師達を呆れながら眺めている使い魔たちの眼差しには、どこか共感してしまう。
-
はたして、ファンタジーって何なのか。魑魅魍魎が跋扈した平安の世では、怪異こそが現実であり、現代でいうところの「幻想」などではなかった。ある意味で、『陰陽師』は正統な歴史小説でもあるのではないか。『陰陽師』の世界は、いつもほの暗く、美しい。
-
江戸の大店、廻船問屋長崎屋の病弱な若だんなには、誰にも言えない秘密があった。過保護だけれどもたのもしい「兄や」達は、実は、人ならざるもの達で・・・?時代劇でありながら、ミステリーでもあり、ファンタジーでもある、一粒で何度も美味しい作品。
ブックキュレーター
小説家 阿部智里1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、松本清張賞を受賞。17年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。デビュー作から「八咫烏シリーズ」を書き続けている。19年『発現』(NHK出版)刊行。「八咫烏シリーズ」第2部『楽園の烏』(文藝春秋)刊行。松崎夏未氏が同シリーズをコミカライズし、『烏に単は似合わない』はWEB&アプリ「コミックDAYS」(講談社)にて全四巻が完結、現在は『烏は主を選ばない』青年漫画誌「イブニング」(講談社)にて連載中。八咫烏シリーズ特設サイトはhttps://books.bunshun.jp/sp/karasu/
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です