ブックキュレーターhonto編集員
「つながり」にモノ申す!?SNS全盛の時代に読んでおきたい本
SNSが多くの人にとって生活の一部を占めるようになった今の時代、人と「つながる」ことが大きな価値を持つようになっています。ただ私たちは、どこかで接続過剰な現在の情報社会に窮屈さを感じていないでしょうか?過剰なつながりを断つことで、初めて見えてくることもあります。ここで紹介する本は、そこに光を当てています。
- 5
- お気に入り
- 932
- 閲覧数
-
多ジャンルを横断し、地下茎(リゾーム)のように次々とネットワークをつなげる、つながることをよしとする側面ばかりが強調されてきたドゥルーズの哲学。本書の画期的な点は、つながり「すぎない」ことをもまた重視したドゥルーズの別の顔に光を当てたところです。SNSの普及した今だからこそ、読まれるべき一冊です。
-
情報ネットワークが整備されるとかえってつながる自由がなくなっている、と本書は主張しています。ネット検索するたび私たちの嗜好が検索エンジンに反映され、いつの間にかこちらの生活が規定されるという皮肉な状況が生じています。著者はその結果、個々人の視野が閉じていくことに警鐘を鳴らします。その対抗策は本書を読んでお確かめください。
-
『攻殻機動隊』などで知られる映画監督・押井守が過激に語った日本人論です。曰く、協調性を尊ぶ日本人のコミュニケーションは、うわべだけの「馴れ合い」や「現状維持」である。そして、その最たるものがSNSにおけるコミュニケーションであり、そこでは論理的議論や思考は不可能だと著者は考えます。現代を生きる日本人の心に刺さる一冊です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です