ブックキュレーター漫画家 真鍋昌平
性と死の欲の東京
誰もが欲しがってる認証欲求をどこで誰から手に入れたら心が満たされるのか。同じ場所で同じ経験をしても金を払う側と稼ぐ側から見る東京の景色や感情は噛み合わない。他人を理解した気にはなれても本当のところは自分寄りな予測しかできない。それでも理解をしたいし、魂が救われるような出来事に遭遇したい。なにもかもが一緒くたな東京で。
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東京を生きる
雨宮 まみ(著)
雨宮まみさんが亡くなった時真っ先に頭に浮かんだのが東京を生きるだ。地方から上京し東京に憧れ東京の人になろうとしてた。それは自分の形を削っていく作業によく似ていた。結局私は私以外の人間になれなかった。ここに描かれた東京は絶滅の真隣に輝きが満ち溢れてる。著者の死後、読み返してみて、愛おしい日常に泣けて来る。
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いびつな絆 関東連合の真実 TOKYO OUTRAGE
工藤 明男(著)
関東連合のベールに隠されていた恐ろしいイメージを内側から書き綴りている。こんな東京もあるのか!と驚くべき内容です。3部作の本で構成され、3部作聖域の最後の章で著者の心の叫びが心に響きます。いろいろな運命を抱えながらこの生き方しか選べない人間の魂の叫びになんとも言えない感情が溢れ心揺さぶられます。
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六本木水脈 六本木・赤坂・銀座「夜の帝王」と呼ばれた男の東京夜物語
杉 良治(著)
六本木で伝説のナイトクラブやキャバクラを手がけた夜の帝王から見た東京は華やかで魅力的で刺激的だ。政治家芸能人資産家社長各界著名人などとの交流が描かれている。あなたの優しさが痛いほどにしみる〜東京の夜明けに歌う〜と内藤恭子の六本木ララバイを店のエンディングテーマに使い、美しい夜明けをたくさん迎え素晴らしい人たちに出会ってきたが一体私は何を学んだんだろうと、締めくくる。誰にも体験できない記録が心を震わせる。
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東京の片隅で起きた殺人事件。被害者の方や遺族の事を思うと心が引き裂かれそうになります。読んだ時自分がまだ若く分別があやふやだったせいか、主犯格の犯人に振り回され悪意にまみれた同調圧力に逆らう勇気を試されました。思いやりの無さ、無責任、無関心、無自覚。やり切れない思いの中、自分の中の善悪を試された。
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東京最後の異界鶯谷
本橋 信宏(著)
鶯谷の歴史と文化と、今街で生きてる赤裸々な風俗嬢達の生活描写が一緒くた。鶯谷の正式名称根岸は縄文時代海だった。海岸線のなごりの日暮里崖線を境界に芸術の森とラブホテル街が隣り合わせに。寂しげな風俗嬢の喘ぎ声がもれるホテルの窓の向こうに、江戸城の鬼門にあたる寛永寺霊園。相反するものが一緒くた。鶯谷にまた別の感情を持って散歩したくなる。
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ブックキュレーター
漫画家 真鍋昌平1971年、神奈川県生まれ。1998年『憂鬱滑り台』でアフタヌーン四季大賞を受賞。2004年から連載中の『闇金ウシジマくん』は、単行本第42集まで発売、累計発行部数1300万部を超える大人気作となっている。2011年に小学館漫画賞を受賞。他の作品には『スマグラー』『THE END』、短編集『青空のはてのはて』。
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