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たかが豆腐、されど豆腐、すべての道は豆腐に続く。ドラマチックな豆腐本
もはや食卓に乗っていて当たり前の、日本人にとって凡庸とも思える豆腐。だけど違う角度から眺めてみれば、当たり前のはずだった豆腐にも、思いがけなく新鮮な価値観を見出すことができます。ミステリー、ファンキー、コミックエッセイ、青春文学、海外進出と、さまざまな切り口から豆腐を見つめて、新たな視点から豆腐を楽しんでみましょう。
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ミステリーの枠にとどまらない倉知淳の短編集です。戦時中の陸軍が秘密理に兵器を開発する実験施設で起きた殺人事件。死体のそばには豆腐があり、豆腐の角に頭をぶつけて死んだのか・・・。一瞬SFかと身構えたところで結末にはひとひねり加わり、ユーモラスでありながら社会派テイストもうっすら含んだ豆腐ミステリーです。
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風に吹かれて豆腐屋ジョニー 実録男前豆腐店ストーリー
伊藤 信吾(著)
豆腐屋の概念を覆すかなりヒップホップテイストなお豆腐屋さん「男前豆腐」社長の本です。商品開発の本としても、経営術の本としても、伝記本としても、豆腐についてのウンチクを学ぶ本としても充実の一冊。ラストの「実録男前豆腐店ストーリー」ではファンキーな豆腐フィクションまで楽しめるという、爽快でクールな豆腐本です。
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ドラマ化されたベストセラー、といえば華々しい印象ですが、昔ながらの真摯な豆腐屋の日常を闘病生活込みで描いた硬派な豆腐本。織り込まれた短歌の美しさ、身近な人間への愛情豊かな目に心動かされる青春文学でありながら、後年まで市民活動家として活躍する著者が、豆腐を通じて社会を見据える深い洞察も読みどころです。
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豆腐バカ 世界に挑み続けた20年
雲田 康夫(著)
当時豆腐を食べる習慣のないアメリカの地で、いかにして著者が販売戦略を進めたか?という悪戦苦闘っぷりがドラマチックな、笑いあり涙ありの感動的な豆腐本。森永乳業が5年以上かけて開発した無菌包装豆腐の国内販売が許されず海外に進出した事実には深刻な問題提起も含まれており、多面的な魅力が満載です。
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