ブックキュレーターhonto編集員
大人になった今だからこそ読みたい!ノスタルジックで心に沁みる絵本
絵本は子どもだけのものではありません。未来に漠然と不安を感じたとき、また、逆に今が楽しくてしかたないというとき、いつでも読み手の心の深い部分に直接寄り添ってくれる、それが絵本なのです。多くの言葉を重ねることなく文字と絵で表現される絵本の世界――。ここでは、痛みと癒しを兼ね備えた作風の絵本を紹介します。
- 23
- お気に入り
- 3335
- 閲覧数
-
ダース・ヴェイダーとルーク〈4才〉
ジェフリー・ブラウン(作) , とみなが あきこ(訳)
泣く子も黙る暗黒卿ダース・ヴェイダーが、戦いに赴く前にまずは4才になる息子と遊ばなくてはいけない・・・というユニークな設定の子育て絵本です。愛情を与えることに意外と積極的なダース・ヴェイダーが、思い通りにはならないやんちゃなルークといつでも真剣に向き合っています。『スター・ウォーズ』を愛する大人、必読の一冊です。
-
地下鉄 Sound of colors
ジミー(作・絵) , 宝迫 典子(訳)
視力を失った少女が見えなくなったことで踏みこめなくなっていた地下鉄の階段を、再び下りていくところから物語は始まります。歩みを止めることなく前進し続ける彼女の周りには、「見える」世界では起こり得ない出来事が広がっていきます。緻密なタッチで描き込まれた絵の数々が、新しい世界の扉を開けてくれるはずです。
-
いつもいっしょに
こんの ひとみ(作) , いもと ようこ(絵)
もりのなかに1匹で暮らすくまの家に、ある日突然やって来たうさぎ。2匹は仲良く一緒に暮らし始め、うまくいっていた共同生活も束の間、くまには一つの不満が生じてしまい・・・というお話です。お互いの不安や痛みが、やさしい絵と端的な言葉でひしひしと伝わってきて、読後には温かな余韻に包まれます。
-
あさになったのでまどをあけますよ
荒井 良二(著)
それぞれの生活のなか、日々綴られていく当り前の日常をみずみずしく描いた絵本です。窓を開ける子どもたちの目に映る、いつもの眺め。海も山も、街の雑踏だって大切な宝物です。ダイナミックでカラフルな風景画が目にも楽しく、新しい朝を迎えられることに改めて感謝を覚えずにはいられない一冊です。
-
ほしのはなし
北野 武(作・絵)
世界的に活躍する映画監督・北野武、初めての絵本。折りたたみ式で、読み解いた最後は大きな一枚絵になるという凝ったつくりになっています。夏休み、おばあちゃんを亡くしたばかりのおじいちゃんの家に遊びにいった少年は、夜、おじいちゃんと一緒に空を見上げます。誰もがもつ感傷と希望を、満天の星たちが教えてくれる物語です。
![]()
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です

