ブックキュレーター作家 カルロス矢吹
カルロス矢吹がオススメするスタンドからの景色が変わるサッカー書籍
自分が趣味で読んできたサッカー書籍の中で、特に大きな影響を受けた本を5冊セレクトさせていただきました。それまで自分の中で「勝った」「負けた」「ゴール!」くらいでしか判断出来ていなかったサッカーですが、これらの本との出会いが試合の見方を豊かにしてくれたと思っています。
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英国のダービーマッチ
ダグラス・ビーティ(著) , 実川 元子(訳)
アーセナルとトッテナムが仲悪いのは同じノースロンドンが本拠地だから、サンダーランドとニューカッスルが仲悪いのも近いから。「ダービー」の起源にそんな印象しかなかったら本書を是非。百年以上続くリーグでのライバル関係には、それ相応のややこしさがありますね。喧嘩の理由がわかれば、野次馬はもっと楽しいはず。
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サッカー茶柱観測所
えのきど いちろう(著)
02年~06年に「週刊サッカーマガジン」で続けていた連載をまとめた一冊です。えのきどさんは現在でもアルビレックス新潟の公式サイトで連載を持っており、「Jリーグの内側にいる」と言っても過言ではありません。それでも徹底的にファン目線・スタンド目線を崩しておらず、「好きになるチカラ」の偉大さを痛感します。
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I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝
ズラタン・イブラヒモビッチ(著) , ダビド・ラーゲルクランツ(著) , 沖山 ナオミ(訳)
アスリートの自伝は、「こんなに頑張った」だの「君も夢を諦めるな」だの、キラキラワードのオンパレードが海外でも定石ですが、そこはイブラ様。出るわ出るわ、悪事の告白に、気に入らない奴への悪口のオンパレード。でも不思議と読後には「自分も出来ることを頑張ろう」と思うのだから、自伝って曝け出した者勝ちですね。
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アンチェロッティの戦術ノート
カルロ・アンチェロッティ(著) , 片野 道郎(著)
サッカー本には「戦術本」というジャンルがあるのですが、これはその中でもかなり異色。UEFAチャンピオンズリーグも制覇したことがある現役の名監督が、「サッカーの戦術とは何なのか?」という大前提から解説してくれています。小難しいサッカー用語もなく、最低限のルールさえ知っていれば「戦術」がどうチームを支えているかが理解出来るかと。
ブックキュレーター
作家 カルロス矢吹1985年宮崎県生まれ。作家、(株)フードコマ代表。大学在学中より、日本と海外を往復しながら、音楽、スポーツ、食事、ファッションなど世界各地のポップカルチャーを中心に執筆業を行う。2012年より、日本ボクシングコミッション試合役員に就任。山中慎介や内山高志ら、日本人世界チャンピオンのタイトルマッチを数多く担当し、アスリートのサポートも行う。著書に『のんびりイビサ』、『アムステルダム~芸術の街を歩く~』、『NEW LONDON-イースト・ロンドン ガイドブック-』が。共著に『北朝鮮ポップスの世界』(髙英起との共著)がある。現在『月刊サイゾー』にて、1964年東京五輪に出場した選手へのインタヴュー企画「東京五輪1964-2020」を連載中。
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