ブックキュレータータレント 藤岡みなみ
目に映るもの全てが架空に思えてくる本
フィクションのなかにもリアリティがあり、現実の中にも非実在性がある。架空の物語のユーモアを楽しんでいるうちに、現実と架空の区別のつかない、哲学の迷路に迷い込んでしまいそうなブックツリーを作りました。存在するってなに?世界は概念に過ぎないのかもしれない。混乱してください!
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ないもの、あります
クラフト・エヴィング商會(著)
「思う壺」ってどんな壺?色は?形は?お値段は?「助け舟」って何人乗り?誰もが知っているけれど実際に目にしたことはないモノを売る「クラフトエヴィング商會」の商品カタログ。わたしが買いたいのは、「転ばぬ先の杖」です。ものすごくよく転ぶので。
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存在しない小説
いとう せいこう(著)
世界各国の作家による短編小説集。ただしその作家たちは存在しない。読んでいると、存在と非存在の境界があいまいになってきます。存在しないけれど、そこにたしかに在るもの。読んでグっときたこの気持ち、人間のあたたかな実感には、存在しているかしていないかということは関係ないのかもしれません。
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架空の人々の架空の恋。嬉しいと身体が浮いてしまう女の子、タイムワープした男性・・・。SFの世界なのに、こんなに身近に感じられるのはなぜでしょう。登場人物の心の機微が、ノンフィクションよりリアルに思える瞬間がたくさんあります。
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定本想像の共同体 ナショナリズムの起源と流行
ベネディクト・アンダーソン(著) , 白石 隆(訳) , 白石 さや(訳)
ここまで4冊のフィクションを紹介してきましたが、最後は現実に戻ります。アンダーソンによれば、国家とは心の中のイメージ、つまり想像上の共同体に過ぎない。わたしたちがあたりまえに信じているものたちは、本当に存在しているのでしょうか。
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ブックキュレーター
タレント 藤岡みなみ1988年生まれ。タレント、エッセイストなどとして活動。2015年ラジオ番組表好きなDJランキングAM部門第1位。時間SFと縄文時代が好きで、2019年からタイムトラベル専門書店utoutoをはじめる。著書に『藤岡みなみの穴場ハンターが行く!in北海道』(北海道新聞社)、『シャプラニール流 人生を変える働き方』(エスプレ)がある。
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