ブックキュレーター小説家 寺地はるな
寺地はるなが選ぶ、ものがたりを楽しむ5冊
物語を読むことは、私にとって「楽しい」「悲しい」という単純なラベルをはって分類できない気持ちをしまうひきだしをつくるための行為でした。子どもも、大人も、「共感できる」よりも「わからない」をそのまま受けとめることが大切な時もあります。
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小さなスプーンおばさん
アルフ=プリョイセン(作) , 大塚 勇三(訳) , ビョールン=ベルイ(画)
冒頭から「朝起きたらティースプーンぐらい小さくなってる」という異常な状況にもかかわらず、まったく動じることなく日常をおくるスプーンおばさんがものすごくかっこいいです。
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百まいのドレス
エレナー・エスティス(作) , 石井 桃子(訳) , ルイス・スロボドキン(絵)
貧しいポーランド移民の女の子が主人公ですが、とても近くに感じられるお話です。できれば「訳者あとがき」のところまで読んでほしいです。
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鏡のなかの鏡 迷宮
ミヒャエル・エンデ(著) , 丘沢 静也(訳)
ミヒャエル・エンデの作品は『はてしない物語』や『モモ』も好きでしたが、くりかえし読んだのはこの作品でした。楽しいお話ではないのに、何度も読みたくなる魅力があります。
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きいろいばけつ
もりやま みやこ(作) , つちだ よしはる(絵)
黄色いバケツを見つけたきつねの子のお話です。今読み返すと、子どもの頃に大切にしていたものやほしくてたまらなかったもののことを思い出します。
ブックキュレーター
小説家 寺地はるな1977年佐賀県生まれ。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞し、翌年デビュー。他の著書に、『ミナトホテルの裏庭には』『月のぶどう』『今日のハチミツ、あしたの私 』『みちづれはいても、ひとり』がある。『架空の犬と嘘をつく猫』。最新刊は、7月26日発売の『大人は泣かないと思っていた』(2018年現在)。
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