ブックキュレーターhonto編集員
人生、こんなにも虫を愛せるものか。本の虫ならぬ、本の中の虫たち
虫が嫌いで、飛来音がするだけで拒絶する人がいます。ゴキブリ、ゲジゲジ、カメムシ以外は大丈夫という人もいます。一方で、「このダンゴムシの可愛さがどうしてわからないのか」と憤る人もいます。ここでは、後者の「虫、大好き!」に違いないという本ばかりを集めました。活字なら意外と大丈夫、という人もいるかもしれません。
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幼少期の虫にからむ思い出から学術的な虫の話まで、軽妙にしてどこか心に沁みる筆致で読ませます。季節の移ろいのなかで繰り広げられる虫たちのさまざまな営みに、感動すら覚えるのではないでしょうか。それにしてもこの地球には、あふれんばかりの虫がいるものです。昆虫採集しなくなって久しい方こそ、ぜひ読んでみてください。
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小さなあおむしが、卵から生まれて蝶へと成長していく様子を描いた絵本です。幼児向けの絵本と侮ってはいけません。まず、その大胆な色使いに圧倒され、あおむしの可愛さに癒されます。教育図書の位置づけもあって、丈夫なボードブックや動くポップアップ版もありますが、絵本として楽しむには通常版がオススメです。
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書名どおり、昆虫が探偵する小説です。昆虫界の名探偵クマンバチのシロコパκ(カッパ)氏の助手を務めることになった、元人間で現ゴキブリのペリプラ葉古。探偵とともに昆虫界で起きる複雑怪奇な難事件に挑みます。探偵が昆虫なだけにミステリーとしての制約も多いのですが、そのあたりをどう突破していくかも見ものです。
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