ブックキュレーターhonto編集員
その元気がうらやましい!決して枯れないじじ・ばばたちが出てくる本
好々爺なんかには意地でもならない、というかなれそうにもない老人(シニアと呼ぶ人もいます)たちが出てくる本を紹介します。損得にはけっこう敏感だし、異性にもいまだ興味津々。いい歳の取り方とはどういう取り方なんだろう・・・と、思わず考えてしまうことでしょう。
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江戸時代にはそもそも定年という制度がなかったらしいが、ここに登場する幼馴染み3人組もまだ50代半ば。隠居宣言をして、家族に気兼ねなく好きなことのできる隠れ家探しを始めるが・・・。元町方同心、三千五百石の旗本、小間物屋主。気力体力ともにまだまだ十分な3人が、江戸の市中に起きる厄介事解決に乗り出します。
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すごいヒーローの登場です。元殺人課刑事で、御年87歳。もちろん身体のあちこちにガタはきていますが、「武器は357マグナムと痛烈な皮肉」というハードボイルドさは健在。ゆえあって元ナチスの将校とその将校の持つ金塊を追うことになりますが、金を追いかけるのは老後のためというセコさもいい。存分に楽しめる本です。
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遭難渓流 長編推理小説
太田 蘭三(著)
渓流釣りの釣り師たちが竿のみ残して消えるという失踪事件が起きます。数日後には下流で女性の扼殺死体が発見されて・・・。テンポの良さで読みやすい山岳渓流ミステリーです。探偵役の熟年作家・釣部がいい。若い彼女から「パパ飲み過ぎ!」と酒量を制限されたりしますが、元気いっぱい。年をとるのもいいな、と思うことができる一冊です。
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四人組がいた。
高村 薫(著)
『ミミズやダンゴムシの一生よりさらに平坦な村の日々』を送る老人4人組。元村長、元助役、郵便局長、そしてキクエ小母さん。何が起きても驚かないし、何を聞かれても自分ワールドに話を持ち込みはぐらかします。都市の理屈と山村の居直りのせめぎ合いは見どころいっぱい。奇妙奇天烈、ブラックユーモアに満ちた一冊です。
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