ブックキュレーターhonto編集員
女性・子ども・高齢者に中流家庭。さまざまな角度から貧困を考えるための本
高度経済成長期も今は昔。日本の相対的貧困率は先進国の中でも高い水準にあると言われ続けています。そんな日本の貧困について知るための本を集めました。女性や子ども、高齢者、貧困とは無縁だと思われる中流家庭まで、それぞれの立場における貧困の実態を知り、社会制度や将来設計について考え直す一助になる本ばかりです。
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働いていながら貧困状態にある「ワーキングプア」34人の記録です。登場するのは正社員・失業者・女性・非正規労働者・若者と立場や年齢もさまざま。どんな人でも、ささいなことでワーキングプアに陥る可能性があることがわかるでしょう。働けど働けど楽にならない日々への悲しみと諦観が伝わってくる一冊です。
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年収が多いのに貯金ゼロ、一見ふつうに暮らしているが将来は貧困に陥るかもしれない状態を『隠れ貧困』と定義。3大出費である「住宅ローン」「教育費」「老後費用」をどう乗り切るかが貧困回避の鍵だと説いています。さらに自分へのご褒美をやめて出費を抑え、身の丈に合った暮らしを提案。家計を見直したい人にオススメです。
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約600万人いる単身高齢者のうち、半数は生活保護水準の生活をする『下流老人』だという日本の実情を紹介。下流老人の日常、下流老人に至るきっかけ、個人でできる備えなど、高齢者の貧困を多角的に論じています。社会制度や政策への提言もあり、読めば個人の努力だけで貧困を避けることは難しいと感じざるを得ません。
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日本の子どもの相対貧困率の高さを挙げ、その実態と影響、必要な政策を論じています。貧困世帯の子どもが教育機会などで不利益を被った結果、貧困が次世代に連鎖する問題も指摘。海外に比べて日本の対策が遅れているとして、『子どもの幸福を政治課題に』すべきと述べています。貧困と政治について考えさせられる一冊です。
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