ブックキュレーターhonto編集員
ドキドキしながら癒される!?奇抜なプロットから生まれた心温まる物語
ここでは紹介するのは、思わずサスペンスやホラーものと勘違いしてしまいそうなほどのミステリアスなプロットを基にしながらも、温かな気持ちで読み進められるほのぼの小説です。これらは、事件性の高そうなプロットと心温まるストーリーの大きな落差が特徴になっています。そんな特徴が醸し出す不思議な魅力を、ぜひご堪能ください。
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ア・ロング・ウェイ・ダウン
ニック・ホーンビィ(著) , 最所 篤子(訳)
大晦日の夜、高層ビルの屋上で鉢合わせた男女4人。彼らはそれぞれのつらい人生から逃げ出すためにその場所へたどり着いたのですが、その偶然の邂逅が彼らの運命を大きく変えていくことに・・・。ダメ人間だけど、なぜか憎めない。そんな彼らが口にする世知辛い世の中に対するぼやきに、不思議とほのぼのとした気分にさせられます。
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オカメインコに雨坊主
芦原 すなお(著)
心に深い傷を持つ主人公が、偶然訪れた田舎町で目にする個性豊かな住人たちのシュールな日常を温かな筆致で描いた連作短編集です。ユニークなタイトルですが、そこに登場するのはさらにユニークなイロモノばかりです。そして、そんなイロモノたちの穏やかな日常が、本編の主人公だけでなく読み手の心までやさしく癒してくれます。
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夢見た旅
アン・タイラー(著) , 藤本 和子(訳)
ある田舎町の銀行に強盗が押し入り、1人の主婦が人質として犯人に連れ去られてしまう、というショッキングな幕開けから物語は始まります。ですがドラマティックな場面は冒頭のみ。思慮深いのに夢見がちな女性と浅はかでドジな青年の緊張感のない逃避行が、読み手の心を大いに和ませてくれます。さりげないユーモアが楽しい、お洒落な小説です。
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魔法があるなら 愛蔵版
アレックス・シアラー(著) , 野津 智子(訳)
お金がなく住居にも困っていた母親と2人の娘が仮の住まいとして選んだのは、なんと閉店後のデパートでした。かなり奇抜なプロットですが、最低限のモラルを守ってデパート暮らしをする母娘たちの健気な姿に強い共感を覚えるでしょう。能天気な母親としっかり者の娘の掛け合いがとてもおかしく、終始温かな気持ちで読み進めることができます。
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