ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
クッキング本でもグルメ本でもないが食べ物にまつわる本5冊!
いろいろな料理本があるが、どれも有りものの素材を使ったお弁当の作り方などのクッキングがメインの本が多いが、食べるために生き物を殺すということをテーマにした本も意外に多く出版されてるわけだ。今回はそんな食にまつわる本5冊!
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日本ではタブー的な雰囲気がある、食肉の世界。著者は「食べるために動物を殺すこととは?」をテーマにアメリカ、インド、モンゴル、エジプトなど世界中の屠畜現場を取材。そして動物を殺してから商品になるまでをイラストで詳しく紹介してる。日本では屠畜業界の内部のことはほとんどメディアで紹介されないので、これは新鮮だったね。
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著者は現役の猟師。日々、山に行きシカやイノシシを猟銃で撃って解体して食べるという日常を漫画で描いてる。たまに何も捕れない日はハトやカラスを猟銃で撃って食べたりする。ある意味、実録サバイバル漫画だね。著者のとりあえず何でも食べてみる!という姿勢は面白い!
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大阪のとある被差別部落では、そこでしか食べられない料理がある。あぶらかす、さいぼしなど聞いたこともない料理の数々。一般地区の人々が食べない余り物を食べやすいように工夫した独自の食文化がある。
そして著者は世界各国にある被差別の人々が作る料理を食べるためインドや東南アジアを巡ってハリネズミ料理やナゾのチキン料理を食べるという、ある意味ソウルフード本! -
ドキュメント屠場
鎌田 慧(著)
屠場は日本では放送禁止用語だろう。食肉解体場だったら問題ないみたいだが。本書は被差別部落についての内容ではなく、食肉解体という仕事とその周辺の肉の文化、解体場で働く職人たちを著者は取材してる。食肉職人たちの労働問題がテーマという硬派な一冊です!
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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