ブックキュレーターhonto編集員
産んでも産まなくても自分らしく生きる。出産を考えるときに読みたい本
子どもを産むか産まないかは、生き方を決めるうえで大きな分岐点です。また、「出産すべき」という社会の圧力を感じる女性も少なくはありません。産んだ人、産まなかった人、産めなかった人など、さまざまな立場から出産を考えた本を集めました。大事なのは本人の選択、そして個人の選択を尊重する社会、ということがわかる本ばかりです。
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人気コラムニストが『子ども、欲しいかもしれない』という気持ちに向き合うため、専業主婦、不妊治療中の人、同性愛者などに話を聞き、考え抜いた一冊です。出産にまつわる選択肢と葛藤は百人百様だとわかります。本書では著者も妊娠・出産を経験。出産は「私の幸せ」で「女性の幸せ」ではないと著者は指摘し、違う生き方を認め合おうと説いています。
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出世と出産、ステップファミリーの距離感、死産など、子どもをテーマにした8つの物語を収録した短編集です。男性の育児参加が進んだとはいえ、出産においては女性が選択を迫られる場面が多いと再認識するでしょう。悲しい経験や悩みから歩き出そうとする主人公たちの姿から、どんな選択も肯定されるべきだというメッセージが伝わってきます。
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34歳で子どもが欲しくなり39歳から不妊治療を開始、40歳であきらめるまでの顛末記。不妊治療や流産のつらさ、周囲の無関心や無神経さなどを赤裸々に記しています。『子供がいなくても自分が主語の人生をいかに楽しむか』という心境に至った著者。産んでも産まなくても、自分らしく生きていけばいいと語っています。
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妊活から流産、妊娠と出産、子どもが1歳になるまでの日々を記しています。親になる意味を考え抜いた著者の言葉や決意が清々しく感じられるでしょう。流産を『感受性も考え方も人の数だけあるから、どれくらいつらいかは本人にしかわからない』と語る著者。出産に関する個人の経験を一般化する必要はないと主張しています。
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漫画家夫婦が10年間の不妊治療を経て、2人で生きていこうと決めるまでを描いたコミックです。夫婦の不妊治療は子宮内膜症にはじまり、数度の人工授精や流産を繰り返す厳しいものでした。治療のつらさ、夫婦が理解し合うことの大切さがが伝わってきます。子は得られなくても、夫婦が得た強い絆に胸が熱くなるでしょう。
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