ブックキュレーターhonto編集員
身近にありそうな人間模様がジワリと怖い。「人の怖さ」を鋭く描いた小説
ここで紹介するのは、人間の心の動きを巧みに描いたミステリー小説です。ミステリーなのでショッキングな事件やオカルト要素なども盛り込まれてはいますが、それよりも登場人物たちの疑心や誤解の連鎖が生み出す恐怖に、思わずゾクリとさせられるでしょう。読めば、「結局一番怖いのは人間」という月並みな言葉が即座に思い浮かぶはずです。
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6歳になる双子の娘の1人を事故で亡くしてしまい悲しみに打ちひしがれていたある家族が、環境を変えて再出発しようとします。しかしそんなとき、残されたもう1人の娘の口から衝撃的な言葉が・・・。異様な状況下でむき出しにされる「普通の人間」の醜さと、濃密に描かれた救いようのない猜疑に強い戦慄を覚える一冊です。
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友人同士となった直後、取り返しのつかない罪を犯してしまう2人の少女。そして25年後、ある事件を機に二度と会うはずではなかった2人が再び出会い、彼女たちの抱える闇が徐々に明らかになっていきます。ささやかな過ちから「邪悪」とみなされてしまった者の悲痛が痛いほど感じられ、誤解が生み出す恐怖にゾクゾクさせられるでしょう。
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