ブックキュレーターhonto編集員
突破口が見えなくなったビジネスパーソンへ。はじめての中国古典
ビジネスで勝ち残ってゆくためのさまざまな方法論を説くビジネス書はあふれるほどありますが、最新のテクニックを追いかけ続けていると疲れてしまうこともあるでしょう。突破口が見えなくなったときには、実は「中国古典」が効きます。入門しやすいように、ユニークな切り口で読み物としてもおもしろい本を選びました。
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論語 現代語抄訳 欲望に振り回されない生き方
孔子（著） , 岬 龍一郎（編訳）
『論語』の原文は省いたうえで、読み下し文と丁寧な解説文で構成されているので無理なく読み進められます。初心者向けにやさしく解説された本にありがちな、超意訳的なところはないので入門書として最適です。「欲望に振り回されない生き方」という副題にピンときたら、ぜひ読んでみてください。
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『史記』『三国志』『孫子』『老子』など、中国古典24篇からそれぞれのエッセンスを抜き出した解説書です。各篇ごとの冒頭にその書についてのまとめもあるので、中国古典に興味があるけど、どれがよいのかわからないという人にもオススメです。解説とともに読み比べてみることで、自分に合う中国古典が見つかるでしょう。
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「孟子」は人を強くする
佐久 協（著）
「孟子」は性善説を唱えた人として知られています。孟子の著である『孟子』は日本の明治維新の原動力ともなった書です。本書はその思想を現代語のＱ＆Ａ方式で解説しています。「背中をもう一押ししてくれませんか？」というような問いに孟子がやさしく答えるという形式なので、古典は苦手という人でも安心です。
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『韓非子』を「非情」と表したタイトルが秀逸です。人間は利己的な存在だとし、時には陰険な手段もいとわない韓非。著者は現代の日本人は『韓非子』から得るものは大きいといいます。「人を信じると足元をすくわれる」から「災いは成功のもと」まで、わかりやすい現代文で200篇が訳されています。壁を突破したい人にオススメです。
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