タイプの異なるオメガバース揃い踏み！運命のロマンスを描いたBLコミック

優秀なα族の中にΩとして生まれた異分子である陽（はる）。「大人になったら番になって家から連れ出す」と約束してくれたのに陽を置いて出て行ってしまった年上の廉司と、落ち込む陽を好きだと言ってなぐさめる幼馴染みの衛司。執着が生んだ誤解と勘違いで錯綜する3人の関係で陽はどちらを選ぶのか・・・とドキドキさせられます。

国で最も権力を持つ獣人一族の当主・ルアードに拾われたΩの少年・カイ。大切に育てられて純粋にルアードを慕うようになり、いつか番になりたいと夢見るようになります。だけど、当主としての義務があるルアードは番を作らず複数のオメガと交わらなければならず・・・。純愛の王道といえる2人の姿に胸をキュンキュンさせられます。

『孕ませたい』とクラス全員を欲情させてしまうΩの転校生・カナエ。委員長として先生から彼の面倒を見るよう頼まれたαのオウギは、自尊心の高さでカナエが発する強烈なフェロモンにも耐える理性を持っていました。そして、実は覚えていないだけでふたりは過去に接点があり、ドロドロした話の結末に心が温かくなること請け合いです。

ロマンチックさと計算高さを持つΩの計には薬が効きにくく、幼馴染みでβの次継に発情期のたびに相手をしてもらっていました。Ωとくっつくのは当然αだと思っている方には意外な展開で、それが最高だと思えてくる異色のオメガバースです。

勉強でもスポーツでも一番で容姿端麗な千夏は、自分をαだと疑うことなく生きてきました。それが「運命の番」である9歳年下の小学生・はるかと出逢って覆されることになります。手を出したら犯罪になってしまうから一度は離れ離れになるふたりですが、前向きな千夏とキュン死にしそうなほど可愛いはるかによる、読後感が最高なBLコミックです。