ブックキュレーターhonto編集員
わかりやすく読みやすくておもしろい!3拍子揃った2010年代の傑作海外SF
SFの魅力の一つは、想像したこともないような別世界へ連れて行ってくれること。海外作品でも、翻訳が上手で難しい言葉がそれほど使われていなければ、描かれる虚構世界への没入感が高まり、その作品世界をより楽しむことができます。2010年代に本国で出版されて日本で翻訳されたSF小説の傑作を紹介します。
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森の中で巨大な金属製の「手」を発見した少女。成長して物理学者となった彼女が調査を進めると、それは人類には作れず、さらに世界各地に同様のものが隠されていると判明します。一体誰がなんの目的で?という謎を軸に話は進みます。全編インタビュー形式で構成されていてテンポよく話が展開し、どんどん続きが読みたくなるはずです。
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SFオタクのプログラマーが不慮の事故で死亡するが、100年以上先の世界でAIとなって復活していました。恒星間探査船の頭脳となり宇宙へ旅立ち、自分の複製を作りさらに遠くの宇宙へ探索の手を伸ばし、そこでさまざまな発見をしていきます。複製たちが遭遇する物語が独立した小説のようで、いろんな話が楽しめます。
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もし日本が第二次大戦でアメリカに勝利していたら、という歴史改変SFですが、著者がアメリカ人というのがポイントです。派手なロボット格闘はありませんが、ハードボイルドタッチでじっくりと日本占領下のアメリカを描いていきます。少しだけ歪んだ日本観も楽しい小説で、続編も出版されています。
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不慮の事故により火星に1人取り残された宇宙飛行士・マークが持てる知識を総動員してサバイバル生活を始める、というハードSFながらも初心者にオススメな一冊です。本書の魅力はマークのキャラクターにあります。ユーモアセンスにあふれ、逆境をも楽しむその姿勢に思わず応援したくなっているでしょう。映画『オデッセイ』の原作本です。
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スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』の原作本です。VR世界「オアシス」の開発者が死亡し、「オアシス内に隠されている宝を見つけた者に莫大な遺産を譲る」という遺言によって始まる争奪戦。現実世界とVR世界の描写が想像力を刺激します。映画との違いを確かめてみるのもオススメです。
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