ブックキュレーターhonto編集員
「児童虐待」の実態や原因・対策。子どもたちのその後について書かれた本
2016年に児童福祉法が改正されてさまざまな改革が進められていますが、虐待事件は後を絶ちません。社会全体の問題である児童虐待の現状・原因・背景・制度・法律・対策などを知り、子どもたちの身体や心、そして命を守るために私たちに何ができるのか、何をすべきかを改めて考えてみる時に、参考になる本を紹介します。
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凍りついた瞳 子ども虐待ドキュメンタリー
ささや ななえ(著) , 椎名 篤子(原作)
原作は、虐待を医療・福祉関係者の目を通して描いた椎名篤子の『親になるほど難しいことはない』ですが、漫画化され月刊誌『YOU』で連載されたことで多くの人の目に触れ、大きな反響を呼びました。安易に虐待を告発するのではなく、その現状と課題に真摯に向き合ったドキュメンタリーコミックです。
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凍りついた瞳 続 子ども虐待ドキュメンタリー
ささや ななえ(著) , 椎名 篤子(原作)
被虐待児から届いた手紙をもとに描かれたコミックの続編です。虐待された子どもたちが大人になって結婚・出産した後も、子どもの頃のつらい記憶から逃れることができずに苦しむ姿に胸が痛みます。「虐待の連鎖」を止めるためには親自身の心の傷を癒す必要があるという現実に、虐待の根深さを感じます。
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数々の虐待事件を取材し、事件の全体像や原因・背景を追いながら、現代社会の問題点を考察したルポルタージュです。虐待を単にその親子だけの問題として片づけるのではなく、国家・社会の問題としてさまざまな視点から捉え、悲しい事件を未然に防ぐ手立ての必要性を痛感させられます。
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誕生日を知らない女の子 虐待−その後の子どもたち
黒川 祥子(著)
虐待を受けた子どもたちがファミリーホーム(里親や児童養護施設職員などが、その家庭に迎え入れて養育する住居)で、新しい家族とともに暮らす日々を取材してまとめた一冊です。誕生日を祝ってもらった経験のない子もいるという悲しい現実や回復への長い道のり、再生への希望が描かれています。
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