ブックキュレーター漫画家 倉田真由美
家族のこと、改めて5冊
最近、家族というものについていろいろ考える機会が何度もありました。周りに家族を失ったり仕事を変えたり家族の形が変わったり変化していく人が多く出て、そのたびに我が身を振り返って「これから先どうしよう」と思いを巡らせるわけです。夫とも、仲は悪くないですし子供を通じて「いい同居人」ではあるものの、老後の生活に関しては都会派の夫、田舎派の私で理想が真逆です。果たしてどうなっていくのがいいのかなあ。本を通じてまた新しい発想に気が付けるといいですよね。
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大好きなゲッツ板谷さんの、癌で逝去されたお母さんの日記を使ったエッセイ。板谷家のことは以前からエッセイで楽しませていただいていますが、この本では今まで一切出てこなかった板谷さんの奥さんと子供の話が出てきます。それにしても板谷家は変だけど、家族愛強いなあ~。
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これもゲッツ板谷さんの本。ハチャメチャなお友達・キャームさんのことなど過去の作品より割と客観的に描かれていて、少し謎が解ける(?)感じがしました。それにしても全作品通して感じることですが、板谷さんのエッセイに出てくる女性絡みのエピソードって、なんだか妙にエロい雰囲気があって好きなんですよねー。
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夫がジャケ買い(表紙とタイトルだけの衝動買い)で買ってきた漫画の一つですが、久々のヒット!夫の愛人を夫婦でうっかり殺しちゃう話ですが、サスペンス、気持ち悪さ、人間関係のドロドロ、好きな要素いっぱい詰まっていました。これからどうなっちゃうのかなあ。
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13トリソミーという思い障害を背負って生まれてきた赤ちゃんと、その家族の物語。長生き出来ない、短命と決まっている赤ちゃんを、家族はどう迎え入れ受け入れていくのか。医師の立場から客観性を担保したまま丁寧に取材してあります。世の中にはこんな家族もいる、と身体中が震えました。
ブックキュレーター
漫画家 倉田真由美大学卒業後、「ヤングマガジンギャグ大賞」に応募し大賞受賞。2000年ダメ男を好きになる女たちを描いた『だめんず・うぉ~か~』連載開始。その後も『もんぺ町ヨメトメうぉ~ず』、アイドル漫画『終末アイドルフルフル9』『トーキョーはらへり散歩』『くらたまの恋愛やり直し!!塾』など、多数の漫画や書籍を執筆。現在は執筆活動のほかにテレビ・ラジオ出演、トークショーと多方面で活躍中。趣味は読書で好きなジャンルはミステリー、ホラー、好きな作家は貴志祐介、前川裕、小野不由美。
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