ブックキュレーターhonto編集員
暗転に次ぐ暗転。救いのないダークな展開から目が離せなくなる小説
不運続きの人生、自ら破滅に向かうかのように悪の道をひた走る主人公たちを描いた、ダークな展開の小説を集めました。何が人を追い詰めるのか、どこかに引き返せるポイントはなかったのか・・・など考え込んでしまう本ばかり。読書でスリルを味わいたいとき、ヒリヒリした気持ちになりたいときに、ぜひ読んでみてください。
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果てしなき渇き
深町 秋生(著)
元刑事の主人公が、離婚した妻の依頼で失踪した自分の娘を探す小説です。娘の部屋に残された覚せい剤から、主人公は娘と裏社会の関係を知ります。娘が隠していた裏の顔と娘に狂わされた人たち、その一因が主人公自身にあったこと。真相が明らかになるにつれ、物語全体を暗雲が覆うような重苦しさを味わわずにいられません。
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I’m sorry,mama
桐野 夏生(著)
娼館に生まれ、養護施設で育ったアイ子が殺人を繰り返すストーリー。短絡的な理由で罪悪感なく殺しや放火を重ねる姿、アイ子を突き動かす憎悪の激しさに戦慄するでしょう。一方で母に会いたいと願い、母が残した靴に話しかけるアイ子。不幸な成育歴がアイ子に与えた、取り返しのつかない傷と孤独に暗澹たる気持ちになります。
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