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「弱さ」を知っているから共感できる。平凡な主人公による異世界冒険譚
強い魔法を使って鋭く剣を捌き、カリスマ性を備える冒険者は格好良く、誰もが憧れを抱くものです。一方、誇れる特性がなく、挫折を味わっているような人間の物語はつまらないのでしょうか?「弱さ」を知っているキャラクターは私たちと同じ目線で物事を見て、感じ、読者の共感を誘います。平凡な一面があるからこそ心をつかまれる。そんな異世界冒険譚を集めました。
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会社員として普通に生きていた三上は通り魔に刺され、最弱モンスターのスライムに転生してしまいました。はじめは文字通り手も足も動かせないことに驚きますが、新しい世界の理を徐々に学び、強い魔力を身につけていきます。前世の知識を活かし、人間時代にできなかったことを反省するように謙虚に成長する姿に勇気づけられることでしょう。
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ゴミクズと称されるニートの主人公は、交通事故から若者を救って命を落としたと思った次の瞬間、異世界でルディとして再び生を受けます。彼は内なる自分の弱さと戦いながら、前世の後悔をばねに新しい世界で魔術の練習を重ね成長していきます。やり直したいことがあるすべての人に力を与えてくれる、やさしいファンタジーです。
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公爵家のカタリナは、頭を打った衝撃で前世の記憶を思い出します。実は、カタリナは前世で自分がプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢そのものだったのです。ゲーム通りなら、死亡または国外追放の未来しかありません。平和に長生き、という人並みの夢を叶えるために奮闘する彼女を応援しながら読めるコメディです。
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魔法使いのベアは実力者ながらも、30代女性の悩みを煮詰めたかのような不憫なキャラです。若さに嫉妬し、リア充を恨み、しかも処女というコンプレックス持ちの彼女は、秘呪文アンチエイジングを探すクエストに繰り出します。ファンタジー的な世界観と現代的な悲壮感のバランスがユニークで、ベアの嘆きが心に沁みます。
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