ブックキュレーター主婦の友社 石井美奈子
心の元気を取り戻す5冊
心が強くないので(こう言うと、多くの人には嘘でしょうという目で見られ、時に笑われますが)、結構、疲れる方だと自分では思っています。さらに心身ともに疲れを引きずるようになってきたので、自分なりに元気の出る方法をずっと探しています。今回は今年読んだ本の中で、心の元気回復に役立ったなと感じた本をジャンルレスに紹介します。
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自分を生きる方法を見つける本。吉本ばななが、普通でない家族の中でバランスを取ろうとしていた子供時代からの試行錯誤の末にたどり着いた方法論は、もっと自分の本能を大切にしたほうがいいんだなと思える内容でした。『宇宙マッサージ』の白井剛史(プリミ恥部)や占い師CHIEとの対談もあり、全編深いアドバイス。
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他者との関係を考え直す本。発売から10年、著者が亡くなってからNHKや日テレで紹介されて大反響を巻き起こしました。自分のことを100%わかってもらうのは無理、他者は他者。自分と違うことをわかったうえで、相手を理解しようとすることが大切なんだということを中高生に向けて書いています。大人にも必要な内容。
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会社と上司のせいで燃え尽きない10の方法 「バリバリな人」ほど失いやすい生き方のバランス
ハーバート・フロイデンバーガー(著) , 川勝 久(訳)
仕事と自分の適度な距離を探す本。アメリカの「燃え尽き症候群」を提唱する著者が30年以上前に書いた本はいま読んでもちっとも古さを感じず、今のほうが疲れ切っている人が多い分、共感を呼ぶことまちがいなし。燃え尽き具合をチェックするテスト、考え方を変えるレッスンなど、もやもやした部分が論理的に整理できます。
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大人の開き直り方がわかる本。1956年生まれの槇村さとると1959年生まれの地曳いく子共著・第2弾。「できることだけやる勇気」、「負け犬でけっこう。70%勝てれば上々です」など、頑張らなきゃいけないという気持ちをみごとに吹き飛ばしてくれるパワフルな先輩二人の言葉と生き方実例にかなり勇気づけられます。
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体を通して心のメンテナンスができる本。TV出演も多い著者の川村先生はご自身がうつ病で苦しまれてきた方。ヨガに出会って多くの患者さんを救ってこられましたが、その中でも簡単にできる3つのポーズを中心に紹介。楽に見えて、心に問題がある時はうまくできないポーズは自分の疲れ具合を確認するためにも行っています。
ブックキュレーター
主婦の友社 石井美奈子主婦の友社(http://www.shufunotomo.co.jp/)で編集の仕事をしています。根っからの本好き、そして、本屋さんが好きで、この業界に飛び込みました。好きな旅・食についてや、女性の視点での健康や老後について本を広く紹介していきます。
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