ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
オウム真理教関連本5冊はこれ!
ついこの前、オウムの麻原を始め元信者たち全員が死刑執行になった。このタイミングでいろいろオウム関連本がぞくぞくと発売されてる。かなりの数だ。その中でも興味深い本を5冊選んでみた。
※本ブックツリーの内容は、執筆時点(2019年1月8日)の情報に基づいております。
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麻原の死刑執行後に「今だから話せる」貴重な証言を元信者、捜査関係者、刑務官たちが暴露。麻原の死刑当日の様子など、刑務官ならではの話は興味深い。あと、いまだにナゾになってるオウムと北朝鮮、ロシアとの関係についてやら裏社会とのつながりについても元信者たちが暴露する。オウムの闇はまだまだある!
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著者は台湾出身。コロラド大学の教授で毒物・化学兵器の専門家。著者はサリン製造で死刑になった中川智正と15回も面会を重ね、サリン事件の全貌を暴いた。が、著者は中川と面会を重ねるうちにだんだんと中川のサリンに対する研究やその技術力を絶賛していく。で、褒められる中川が困惑するんだけど、こういうやり取りはなかなか興味深い。というか著者の人間性が面白い。
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著者は松本サリン事件で懲役17年をくらい、出所後にこの本を書いた。子供時代から空手を学んでたこともあり、麻原のボディーガード役をやってたらしい。そんな著者がオウム死刑囚が全員死刑になったタイミングでオウムの狂気、松本サリン事件のすべてを語った。中でも松本サリン散布実行前の様子がリアル。著者は散布する中身がサリンだと知らなかったらしいがそれはどうかね・・・。実行犯でしかわからない事件前後の話はかなり緊迫感あり!
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オウム13名全員死刑執行後に、オウムとは何か、死刑とは何かを森達也、青木理、田口ランディ、大石圭らジャーナリスト、評論家たちがそれぞれ寄稿した本がこれ。中でも大石圭氏は死刑囚の土谷正実と交流があったらしく、その対話について詳しく暴露。各界の著名人たちがオウム死刑執行について書いてる内容はなかなか興味深い。
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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