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テクノロジーと国家戦略。AIや情報通信、薬物の際どい使われ方がわかる本
第二次大戦中のドイツでは、兵士が長時間の任務に耐えられるように、さらに国民の士気を高めるためにさまざまな薬物が使用されました。現在ではフェイクニュースによる政治介入や情報戦、ロボット兵器、サイボーグ兵士なども登場し、状況はさらに複雑になっています。テクノロジーの進化を社会にどう生かすべきかを問いかける本を紹介します。
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ヒトラーとドラッグ 第三帝国における薬物依存
ノーマン・オーラー(著) , 須藤 正美(訳)
ナチスドイツは戦争遂行のため、兵士に薬物を与え長時間の任務に耐えさせたり、疲労回復と称し国民に覚醒剤を推奨し、士気を高めたりしていました。ヒトラー自身も重要な演説や外交交渉の前に、肉体的、精神的な疲労を取り除き、気分を高揚させる薬を多用していたそうです。そんな薬物と戦争の深い闇を描いた一冊です。
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テクノロジーによって未来の戦争は大きく変わります。高度な通信技術や人工知能を使い、能力を拡張した兵士とロボット兵器が共同で任務にあたるというのです。その上で、こうした技術は本当に軍事的優位をもたらすのか?新型の戦争は人々にどのような影響を与え、社会はこうした兵器を正しく使えるのかを問いかけています。
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フェイクニュースを科学する 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ
笹原 和俊(著)
フェイクニュースは罪のないウソもあれば、陰謀やプロパガンダ、情報戦争など社会に脅威を与えるものもあります。本書は、フェイクニュース現象を情報生態系の問題として捉え、その発生から拡散に至る仕組みを解説します。フェイクニュースを見抜き、自分や社会をいかにして守っていくか、その具体策を示しています。
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通信用の海底ケーブルが日本に初めてもたらされたのは、なんと明治4年のことです。現在、日本では人口の8割近くがインターネットを利用し、情報通信なくしては生活ができない状況になっています。本書は、通信技術が明治以降の日本の歴史、特に戦争や経済成長にどのような影響を与えたかを探る、通信を切り口にした国家戦略史です。
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