ブックキュレーター東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授・批評家 若松英輔
生きていくうえで、かけがえのないこと
人生には、悲しみを経験することでしか直面できない幾つかの問いがあるように思います。それは「解答」があるような問いではありません。しかし、その先には、長く探してきた、生きるための道しるべに似た何かが見出されるのではないでしょうか。「答え」のない問いに生きる手応えを見つける、そのための本を選びました。
- 77
- お気に入り
- 5446
- 閲覧数
-
世界において、二十世紀に書かれた思想書のなかでもっとも多く読まれた単著である。この本のなかで著者は、人が人生に何を期待するのかを考えるのではなく、人生に何を問われているのかを見つめることが重要なのだと訴える。いかに生きるかではなく、いかに生かされているかを感じなくてはならないというのである。
-
ドゥイノの悲歌 改版
リルケ(作) , 手塚 富雄(訳)
リルケにとって詩は、人間のちからによって生まれるものではなく、天使と死者、あるいは語ることをためらう生者たちから言葉を託される現場だった。この長編の詩を完成するためにリルケは十年の歳月を費やした。これは詩でありつつ、見えざる世界を語ろうとする新しい哲学のかたちでもある。
-
もし、わたくしの著作を読まれたことがない、という方は、この本からお読み頂けたらありがたいです。生きていくうえで、あった方がよいものではなく、なくてはならないものを見出そうとすること自体が、生きる意味の発見なのではないのか、ということを書きました。
![]()
ブックキュレーター
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授・批評家 若松英輔1968年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年『越知保夫とその時代 求道の文学』にて三田文学新人賞、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて西脇順三郎学術賞、2018年『詩集 見えない涙』にて詩歌文学館賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて角川財団学芸賞を受賞。著書に『イエス伝』(中央公論新社)、『生きる哲学』(文春新書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社)、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)、『内村鑑三 悲しみの使徒』(岩波新書)、『種まく人』『言葉の羅針盤』『常世の花 石牟礼道子』(以上、亜紀書房)など多数。詩集に『詩集 見えない涙』『詩集 幸福論』(亜紀書房)がある。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です

