ブックキュレーターhonto編集員
未だ答えの見つからない人類最大の命題。「心」の謎に迫る本
なぜ私たち人間には意識や心があり、自分を自分として認識できるのか?未だ答えの見つからないこの問題に、今もなお人々は頭を悩ませています。ここには必ずしも科学的手法によらない、さまざまな方面から「心」に挑んだ人たちの本を集めました。心は人間だけが特権的に持つものではない、という驚くべき可能性も示唆されています。
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心とは何か
アリストテレス(著) , 桑子 敏雄(訳)
心とは一つの実体なのか、それとも分割可能な何かなのか?人類にとっての最大の謎の一つであり続けてきた「心」ですが、古代ギリシャの哲人アリストテレスはどのように考えていたのでしょう。科学的精緻な方法は用いていないものの、それだけに素朴で強靭な思考があり、現代の学問分野を軽々と超える広がりがあります。
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タイトルがキャッチーな本ですが、著者は本気です。「ダンゴムシに心なんてない」と言いたいところですが、著者はダンゴムシを使ってあらゆる実験を行い心の謎に挑みます。キーワードの一つは「隠れた活動部位」。それが垣間見えることに心の発現がある!?本書がたどりついた仮説もまた、まことに魅力的です。
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進化の系統樹においてかつては共通の祖先をもっていたヒトとタコは、知能を別様に進化させてきました。大脳によって知能を制御するヒトとは異なり、タコは神経系を全身に分散させています。軟体動物の側から見ると、心の姿はまた違った風に見えます。火星人をタコのように描くのも、実は深い理由があるのかもしれません。
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魂のレイヤー 社会システムから心身問題へ
西川 アサキ(著)
日々痛感することですが、社会にとって私たちは単なる都合のよい歯車(使えるヒト=機能=情報)にすぎません。ではそのシステムに囲い込まれない個とは、心とは、いったいどのように確保されるのでしょう。その問題に人工知能と哲学の領域から挑んだのが本書です。それはひとえに、心とは何かを問うことに他なりません。
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