ブックキュレーター経済学者 伊藤元重
バブル崩壊からデフレへ、そして新しい日本経済の姿の模索へ
平成の日本経済はバブルの崩壊から始まった。第二次世界大戦後から続いた右肩上がりの時代の終焉だ。長引く不況や金融危機の中で、日本経済はデフレという、戦後の世界では他国が経験しないような事態に陥って行く。しかし、日本が経験した金融危機やデフレは、おおよそ10年後に世界の多くが経験することになる。
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平成の時代は、デフレの時代であると言っても過言ではない。そしてデフレは“日本の慢性病”の一つの症状にすぎない。デフレによって苦しんだ日本経済は、その根底にどのような問題を抱えているのか、そこから脱するには何が必要なのかを考える好著だ。
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平成の時代の日本経済の大きなイベントは金融危機だった。その日本と同じ経験をその後世界の多くの国が経験することになる。特に、ギリシャや東南アジアの経験した金融危機は国家の財政危機にまでつながるものだった。財政危機と言えば、日本人も無関心ではいられないだろう。この分野の世界的な権威による分析は読み応えがある
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平成の時代はバブル崩壊とデフレという過去の清算をするだけの時代ではない。AIなどの新しい世界の始まりの時代でもある。著名なジャーナリストの手による本書は、世界経済がどのような変化の方向に向かっているのか、大きな流れを描いている。日本もそうした流れの中にあるという意味では、例外ではない。
ブックキュレーター
経済学者 伊藤元重東京大学名誉教授。学習院大学国際社会科学部教授。静岡県出身。専門は国際経済学。1979年米ロチェスター大学経済学博士号取得。東京大学大学院教授を経て2016年より現職。2013年から6年にわたり経済財政諮問会議の議員を務める。その他、税制調査会委員、復興推進委員会委員長、社会保障制度改革推進会議委員、公正取引委員会独占禁止懇話会会長などの要職を務める。
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