ブックキュレーター漫画家 倉田真由美
いろいろ考えちゃう、5冊
今年で48歳、50歳が間近に見えてきた今日この頃。良くも悪くもいろんなことに慣れてきてしまい、物事を深く考えることが少なくなってきた気がします。図太くなってきているというか・・・それともただ脳の体力が衰えてきているのかなあ。本の内容もすぐ忘れちゃうし。瑞々しい感性を取り戻したいですが、そのためには有名人と不倫でもしないと難しい気がします。緊張感がなく、ヒリヒリしないんですよね、日常が。そんなだらけた私でも、なんだか考えさせられた最近の5冊、ご紹介します。
※本ブックツリーの内容は、執筆時点(2019年5月8日)の情報に基づいております。
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僕の死に方 エンディングダイアリー500日
金子 哲雄(著)
流通ジャーナリスト金子哲雄さんの、亡くなるまでの道のり。文字量は多くないですがものすごく濃くて、印象深いフレーズがいくつもありました。彼とは一度だけ仕事でご一緒したことがあります。後日分かりましたが、その時はもう闘病中でずいぶん痩せていたけど、体調の悪さをまったく感じさせないプロの仕事をされていました。同年代の彼が死の前に考えたことには、ずいぶん揺さぶられました。
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東大卒弁護士の女友だちにもらった本です。帯にある「殺人犯の90%は男」というのが衝撃的でした。いや、知ってはいたけどそれを堂々と標榜しちゃう?どんな内容?って。先日話題になった上野千鶴子さんの東大祝辞スピーチなんかと合わせて考えさせられます。
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図書館でふと見かけまして。小学生の頃、夢中になって読んだ記憶がバーッと蘇ってきて、思わず文庫の7巻だけですが借りてきてしまいました。ほぼ40年ぶりくらいじゃないかなあ。でも覚えてる覚えてる!最近の本はすぐ忘れるのに、なんででしょうね。やっぱり敵の王子イズミルが好きだわあ。いつか全巻通して読みたいものです(確かまだ未完のはず)。
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無力感は狂いのはじまり 「狂い」の構造 2
春日 武彦(著) , 平山 夢明(著)
最近の無力感に危機を覚えて、久しぶりに手に取りました。大好きな平山先生と、一時期よくお仕事でもご一緒した精神科医の春日先生の対談本。これを読むと、「まだまだ自分はまとも!」と安心できます。しょっぱなに出てくる「知らない乳児の足を折った女」の事件、調べ直してしまいましたよ。うん、まだまだ大丈夫!私!
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ブックキュレーター
漫画家 倉田真由美大学卒業後、「ヤングマガジンギャグ大賞」に応募し大賞受賞。2000年ダメ男を好きになる女たちを描いた『だめんず・うぉ~か~』連載開始。その後も『もんぺ町ヨメトメうぉ~ず』、アイドル漫画『終末アイドルフルフル9』『トーキョーはらへり散歩』『くらたまの恋愛やり直し!!塾』など、多数の漫画や書籍を執筆。現在は執筆活動のほかにテレビ・ラジオ出演、トークショーと多方面で活躍中。趣味は読書で好きなジャンルはミステリー、ホラー、好きな作家は貴志祐介、前川裕、小野不由美。
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