ブックキュレーター楽工社 営業部 長至巳
世界屈指のバーの、凄い主人・凄い客人・凄いカクテルを読み尽くすための本
『カクテルパーフェクト・ガイド』の著者デイル・デグロフは、「現代カクテルの父」「カクテル王」と呼ばれるカリスマバーテンダー。令和元年五月に初来日した彼の名著の登場人物たちは、歴史に名をなす音楽家、文豪、女優、男優等々、極めて多彩。バーという非日常空間の醍醐味は、主人・客人・そしてお酒、それぞれが織り成す物語なのです。
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カクテルパーフェクト・ガイド
デイル・デグロフ(著) , 上野 秀嗣(日本語版監修) , 新井 崇嗣(訳)
500に及ぶレシピ紹介と並ぶ、本書のお薦めポイントは「歴史」観です。「カクテルは、ひとことで言えば、アメリカです」と巻頭言で語る著者は、ジャズやベースボールと共に米国文化に根付いたカクテルの通史を、実践者の視点から俯瞰します。禁酒法によって根絶されたかに見えた米国の魂は、いかにして現代に甦ったのか?
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ホロヴィッツ 20世紀最大のピアニストの生涯と全録音
中川 右介(著) , 石井 義興(著)
奇行伝説に事欠かない二十世紀最大のピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツ。彼はデグロフのお店にも忽然と現れていました。天下の大音楽家に対し、なぜデグロフは「ピアノを弾かないでください」と声かけてしまったのか?両書を交互に読み比べてみたら、この「妖精の如き老人」に逢えた気分になれるかもしれません。
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一九二十年代が舞台の、ヘミングウェイのパリ滞在記。愛憎入り乱れまくりのフィッツジェラルドとの交友録が読ませどころのひとつですが、両者ともカクテルの名前にもなっているのは、さすがアメリカ。「パパ・ドブレ」と称されるダイキリは、砂糖嫌いのヘミングウェイに敬意を表して、原則的にノン・シュガーとのことです。
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禁酒法時代のハバナのホテルにて、「アメリカの恋人」と謳われた大女優名を冠したカクテルが誕生しました。メアリー・ピックフォード。そこで思い出されるのは、谷崎潤一郎『痴人の愛』です。ヒロインのナオミが「活動女優のメリー・ピクフォードに似たところがあって」と喩えられた物語に耽りつつ、吞んでみたいお酒です。
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ブックキュレーター
楽工社 営業部 長至巳1963年生まれ。出版と書店に関わる仕事を始めて四半世紀を超えました。ちょっと長い無職期間を抜け出し昨春(2017年)より業界復帰、現在は飲食に関わる翻訳書の出版社に勤めております。出身が茨城県で、大学が京都市で、地方出張も多い仕事のおかげで、日本の中で未踏の都道府県は宮崎県のみになりました。好きな作家・山田風太郎。別名で『1985』という小説を上梓したことがあります。あの『1Q84』より10年前に。
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