ブックキュレーター花まる学習会 平沼純
身近なものから世界が広がる
自分の身の周りにあるさまざまな物。一見すると何の変哲もないように見えるそれらは、実はあらゆる広い世界へとつながる「窓」のようなものです。自分が今生きている「世界」と、そのむこう側にある「世界」、そしてまだ見ぬ人たちへと思いを馳せ、あらゆるつながりが生まれるエキサイティングな体験ができる5冊を選びました。
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たべられるしょくぶつ
森谷 憲(ぶん) , 寺島 龍一(え)
キャベツやキュウリ、スイカ、じゃがいも・・・。食卓に並ぶ見慣れた野菜や果物がどうやってできるのかを、明快なイラストと平易な文章で紹介した絵本。「キャベツにも種があったの!?」、「落花生ってこうやってできるの!?」という驚きを感じられ、低学年のみならず、理科を勉強している受験生などにもうってつけ。
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土の色って、どんな色?
栗田 宏一(著)
日本全国のあらゆる場所の土を豊富な写真で分かりやすく比較できる科学絵本。関東地方の畑の土は黒っぽくても、関西は白っぽい。場所によってここまで色や質感が異なるという事実に、大人でも驚かされます。旅行に行くときなど、この本を片手に様々な場所の土を確かめてみたくなります。
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食べて始まる食卓のホネ探検 ゲッチョ先生のホネコレクション
盛口 満(文・絵)
魚の開きや鶏肉など、食卓にのぼる肉や魚の骨ってどんな形をしている?普段何気なく食べているものの骨を、明快なイラストで紹介した異色の科学絵本。身近なものを科学的に見る視点を養えます。怪獣に見えるクロダイの頭の骨など、意外性もたっぷり。食事で肉や魚が出たとき、家族の会話が弾むこと請け合いです。
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いっぽんの鉛筆のむこうに
谷川 俊太郎(文) , 坂井 信彦(ほか写真) , 堀内 誠一(絵)
普段何気なく使っている鉛筆が、どこでどのようにして作られているのかを記したロングセラー。小学校の国語の教科書にも掲載。スリランカ、アメリカ、メキシコ、そして日本―。たった一本の鉛筆にこれだけの国、人が関わっているのかという驚きとともに、自分と世界との「つながり」も感じさせます。
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世界を動かした塩の物語
マーク・カーランスキー(文) , S.D.シンドラー(絵) , 遠藤 育枝(訳)
「塩とは、火が付きやすいナトリウムと、毒性の塩素が化学変化を起こしてできた物質である。」冒頭のこの説明から「へー!」と驚かされること間違いなし。古代ローマ人にとっての塩の意味、大航海時代、ガンジーの「塩の行進」などの話題も豊富に描かれ、塩から見た人類の歴史への理解が深まる一級のノンフィクション絵本。
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ブックキュレーター
花まる学習会 平沼純1982年生まれ。慶応義塾大学文学部卒、同大学院社会学研究科修士課程修了。花まるグループの受験部門であるスクールFCで、国語や公立中高一貫コース授業のほか、総合的な学習の時間である「合科授業」などを担当。多数の受験生を合格へ導くとともに、豊かな物語世界の楽しさ、奥深さを味わえる授業を展開し続けている。各種メディアで紹介された『子どもを本好きにする10の秘訣』(実務教育出版)のほか、書籍、雑誌・新聞記事などを多数執筆。読書をテーマにした講演会や連続講座も精力的に行い、本を読む楽しさ、物語を味わう大切さを訴え続けている。2016年よりほぼ毎月開催している連続講座「旅する読書」は、全国から参加者が集まる人気イベント。
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