ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
ヒップホップ本5冊はこれ!
日本人ラッパーの本というのがかなり出版されてる。内容はラッパー個人の自伝が多い。アウトロー的なイメージが強いみたいで、書店によってはヤクザ系の本と同じジャンル扱いされてる。そんなヒップホップ本の中から面白かった5冊を紹介。
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まだ無名の若手ラッパーからメジャーデビューしてるラッパー15人のインタビューと歌詞を掲載。ラッパーのインタビューはみなさんハードな凄い人生送ってますな。しかし、ラップの歌詞をちゃんと読むと、ラッパーのみなさんのいままでの人生の生い立ちが多いことに気付く。歌詞読むと実際の曲も聴いてみたくなる本だね。
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オレはこの著者である、般若のこと何も知らないけど、本の帯に「バイトじゃねえ!オレはヒップホップに就職」というコピーを読んで、悪そうな雰囲気だけど真面目な人なんだな、と思い興味を持ったわけ。で読むと生い立ちですね。シングルマザー、イジメられた子供時代。大人になって自主レーベル立ち上げて長渕剛と知り合っていまに至るわけだが、長渕剛がラッパーに興味持つってことが意外で驚いた。
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新宿育ちの元不良のラッパーの自伝。しかし、日本語ラップの歌詞はなんで「じゃねえ!」とか語尾にねえ!と言うんだろうか?若者にはこういう言い方がかっこいいと思われるのだろうか?オレみたいに50歳超えると単純に「下品な言葉使いだな」と思うんだけど、まあ、この言い回しがウケるんだからいいのか・・・。
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監獄ラッパーB.I.G.JOE 獄中から作品を発表し続けた、日本人ラッパー6年間の記録
B.I.G.JOE(著)
札幌出身のラッパーの自伝。彼は2005年にヘロイン密輸でオーストラリアの刑務所に服役中だったが、日本への国際電話でラップを吹き込んで「LostDope」という曲を作ってリリースしたら、日本のラッパーたちが衝撃を受けたらしい。まあ、確かに電話越しの声で歌った曲がそのままCDになって発売されたら「どういうこと?」となるわな。そんな顛末が盛りだくさんな自伝です!
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KEIチカーノになった日本人 改訂版
KEI(著)
チカーノと呼ばれるメキシコ系アメリカ人ギャングのボスに認められ仲間になった日本人KEIの自伝。彼はもともとはヤクザでハワイにいる時にFBIのおとり捜査にはまり、10年以上ロスの刑務所で過ごす。最近、この本を元に漫画化や映画化もしてるし、KEIさん自身もテレビの「クレイジージャーニー」にも出演したので、日本でも有名になってきてますね。
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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