ブックキュレーターhonto編集員
相性抜群!落語好きもミステリー好きも楽しめる落語ミステリー
故・桂枝雀が落語の「落ち」を分類したなかに「ドンデン」「謎解き」が含まれているように、落語には話がそのままミステリーと言えるようなものがあります。そんな有名古典落語に接することもでき、落語界の裏側もわかる、落語好きもミステリー好きも楽しめる本を集めました。どちらかのジャンルが好きな方は、ぜひ臆せず読んでみてください。
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有名古典落語をリメイクして新作落語にした、という体裁の作品集です。自分の死体を引き取りに行く男の話(粗忽の使者)や自分の頭にできた池に飛び込み自殺をする男の話(あたま山)など、そもそもが不思議な落語に著者独自のアレンジが加わります。オリジナルの落語を知っている方が楽しめるかもしれません。
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古典落語の筋書き通りに進み、オチ辺りからオリジナルのミステリーに展開するという趣向の短編集で、4本の短編に7つの古典落語が含まれています。引用した落語の粗筋が各話の冒頭にあり、原典にも触れることができます。ナンセンスな噺から人情噺まで、古典落語の奥深さが味わえ、かつミステリーの仕掛けも楽しめます。
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漫才師になる夢破れて落語家にならんと奮闘中に謎に遭遇する弟子・香乃と、古典落語になぞらえて安楽椅子探偵となり解決に導く兄弟子・舎林。東京(江戸)と大阪(上方)のしきたりや慣習の違いもわかります。ライトな感覚で読めますが泣ける話もあり、読後感も爽やかな青春落語ミステリーです。
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落語の高座で起きるさまざまな謎の事件について脳血栓で隠居した師匠がヒントを与え、それを読み解いた弟子の福の助が落語を演じて謎解きをして解決に導く、という本格ミステリー色が濃い作品集です。落語界の話も満載ですが、落語の素人だった福の助の妻視点で話が進むため、落語の世界への入門としてもうってつけです。
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