ブックキュレーターhonto編集員
夏到来。鮮やかに夏の風物詩を感じることができる絵本
鮮やかな色彩で丁寧に描かれた、待っていた夏の到来を一緒になって満喫することができる絵本を揃えました。汗をかくほど暑いのに、カラッとしていて不思議と涼しさすら感じてしまう爽やかな夏独特の空気と匂いがリアルに感じられます。田舎の穏やかな原風景や昔ながらのカミナリじいさんは、大人と子どもに懐郷や新鮮さを感じさせてくれます。
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夏がきた
羽尻 利門(作)
爽やかな晴れた青空の表紙を見ただけで、田舎で迎える夏そのものを感じてしまう絵本です。余計に暑さが増すようなセミの声、風鈴の涼やかな音、温度差で容器が汗をかく冷えた麦茶、海開きに胸をふくらませる子どもたちの期待が、リアルなタッチの絵からじわじわと肌を照りつける暑さや空気とともに濃厚に伝わってきます。
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ともだちやもんな,ぼくら
くすのき しげのり(作) , 福田 岩緒(絵)
ラジオ体操の帰りに友だち3人でカブトムシをとる楽しみは、夏休みの特権といえるでしょう。マナーに厳しいカミナリじいさんから怒鳴られ、友だちを置いて逃げてしまう罪悪感と気まずさに、一緒に怒られようと戻った2人に向けられたのは、意外にも笑顔でした。夏らしさと友だちの大切さを改めて感じさせてくれる絵本です。
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ウエズレーの国
ポール・フライシュマン(作) , ケビン・ホークス(絵) , 千葉 茂樹(訳)
自由研究をすることは夏休みらしい過ごし方ですが、一風変わっていたのは少年が「自分だけの文明」を創り出そうとしたことです。ウエズレーは1人でいることを苦に思っておらず、自分だけの作物を育て、独自の文字を考案したりとすでに発明の域です。鮮やかな色彩で描かれた夏休みを満喫する少年からはたくましさを感じます。
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わにわにのおでかけ
小風 さち(ぶん) , 山口 マオ(え)
夏の楽しみの一つといえば、花火が上がったり屋台が出たりするお祭りです。ワニが橋を渡っていく人間に混ざって縁日に行って屋台を楽しみ、金魚すくいなどする様子はシュールなのにコミカルで、ワニだってお祭りに行きたくなるよね、と思わず納得してしまいます。珍しい木版画の絵本は味があって素敵です。
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