ブックキュレータータレント 藤岡みなみ
時間を感じる絵本
2019年からタイムトラベル専門書店をはじめました。時空の裂け目から突然現れる本屋さんでということで、いろんな場所をお借りして期間限定で開店しています。SFに限らず様々なジャンルの「時間を感じる本」をセレクト。今回は、大人が読んでも面白い、時間の哲学を感じる絵本をご紹介します。
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このいえもむかしは
ジュリー・フォリアーノ(文) , レイン・スミス(絵) , 青山 南(訳)
森の奥深くにだれも住んでいない家が一軒。どんな人が住んでいたのかな?と想像する絵本です。ここに誰かが生きていたんだということに丁寧に想いを馳せると、あたたかくてなんだか泣きそうになります。縦軸の想像力についてやさしく描いた作品。
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1ねんに365のたんじょう日プレゼントをもらったベンジャミンのおはなし
ジュディ=バレット(さく) , ロン=バレット(え) , まつおか きょうこ(やく)
プレゼントの包みを開けるときのわくわくした気持ち。一瞬で終わってしまうあのすばらしい気分を、どうやったらもっと味わえるだろうと考えた結果、最終的にかなり深い喜びにたどり着く絵本です。読み終えると現在=presentだもんなあ、としみじみ思います。
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ヒギンスさんととけい 新版
パット・ハッチンス(さく) , たなか のぶひこ(やく)
読んでいて思わずツッコミを入れたくなるほどおちゃめなおじさん、ヒギンスさんと時計のお話。ただのおっちょこちょいに見えるけれど、実は時間ってそうだよな、不思議だな、と思ってしまう何かがあります。絵が可愛い!
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おばあちゃんの時計
ジェラルディン・マッコーリーン(文) , スティーブン・ランバート(絵) , まつかわ まゆみ(訳)
1日が終わるまでの時間、一週間が過ぎる時間、季節がめぐる時間。おばあちゃんは時計がなくてもたくさんの時間を感じています。数字ではなく肌で感じるさまざまな“とき”についての言葉が素敵です。どんなに忙しくてもこんなふうに感じていたいなぁ。
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きのうをみつけたい!
アリソン・ジェイ(作・絵) , 蜂飼 耳(訳)
昨日が楽し過ぎて、どうにか昨日に戻る方法を考える男の子のお話。科学理論上考えられる限りのタイムトラベルの方法がわかりやすい言葉で説明されているのも貴重だと思います。そんな彼に対するおじいさんの言葉の重み!年の功でまくり、でも新鮮でかっこよくて、グっとくる。明日が楽しみになる絵本です。
ブックキュレーター
タレント 藤岡みなみ1988年生まれ。タレント、エッセイストなどとして活動。2015年ラジオ番組表好きなDJランキングAM部門第1位。時間SFと縄文時代が好きで、2019年からタイムトラベル専門書店utoutoをはじめる。著書に『藤岡みなみの穴場ハンターが行く!in北海道』(北海道新聞社)、『シャプラニール流 人生を変える働き方』(エスプレ)がある。
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