ブックキュレーターhonto編集員
匠の技とものづくりの精神を今に伝え、その将来を考えるための本
後継者難や競争力の低下などで、日本のものづくりの危機が叫ばれて久しくなります。そんななか、匠の技を継承し地道に社会を支えている会社がまだまだあります。さらに、受け継いだものづくり精神と技術に新たな感性を注ぎ込んで、現代に支持される姿に見事に昇華させた会社もあります。ものづくりの奥深さと未来の姿を垣間見ることができる本を選びました。
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匠たちの名旅館 平田雅哉 吉村順三 村野藤吾
稲葉 なおと(著)
昭和時代に活躍し、匠と呼ばれた建築家や大工の棟梁が手がけた、旅館やホテルを訪ね歩いた本です。一級建築士でもある著者が、建物の随所に見られる名工たちの創意工夫、気配りなどに着目し、匠の技や建築への思いを写真と文章で解説しています。取り上げられた旅館やホテルを、思わず訪れたくなる一冊です。
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飛鳥時代に建立された法隆寺は、国宝を含む多くの文化財を今に伝える世界遺産です。その法隆寺を、1300年以上もの間支え続けたのが宮大工。本書では、「最後の宮大工」と言われた西岡常一氏が、その心構えや技の磨き方、木材の見極めや扱いなど、伝統的な匠の技を科学的視点も交えながら披瀝しています。
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日本の縫製工場の多くは、独自技術を持ちながら大手アパレルの下請けに徹してきました。しかし、ものづくりが海外に移り、町工場は存亡の危機に瀕しています。著者は、現状を変えるべく、町工場の強みを掘り下げ、優れた技術を全面に出し、工場と消費者をつなぐサービスを始めました。前代未聞の挑戦の歩みを語ります。
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東京下町の赤字続きのせんべい工場を継承した、4代目兄弟の奮戦記です。せんべいを、都会に似合うかっこいいセンベイにするべく、ブランディングから新商品の開発までアイデアを絞ります。老朽化した製造設備や慣れない営業に四苦八苦しながら、創業の魂を引き継ぎ、現代に支持されるセンベイにたどり着いた軌跡をまとめています。
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