ブックキュレーター出版甲子園
「ことば」について考える
私たちが日頃から使っている「ことば」について、さまざまな角度から考えるためのヒントを与えてくれる本を集めました。言語学や論理学などのお堅い学問をわかりやすく概観した本や、現役翻訳家による翻訳談義など、ことばに関する多様な興味に応えてくれる五冊です。ことばについて、少し立ち止まって考えてみませんか?【選者:伊坪凜太(いつぼりんた):編集局】
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論理トレーニング 新版
野矢 茂樹(著)
「どうすればことばを正しく操ることができるか」を教えてくれる一冊。易しい解説と豊富な問題演習を通して、論理の基本が身につきます。シリーズ名には「教科書」とありますが、新版では一人で勉強するための配慮もなされており、独習者にも使いやすくなっています。
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ことばはフラフラ変わる
黒田龍之助(著)
「ことばはなぜ、どのように変化するのか」という問いを考えながら、比較言語学と呼ばれる分野を易しく概観する入門書。大学での講義を再現した平易な語り口で読みやすいうえ、各章末には著者が受講生に課したのと同じ論述課題が付されており、ことばについてさらに深く考えるための足がかりを提供してくれます。
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「ことばはなぜ意味を持つのか」という問いに答えるため、20世紀オーストリアの哲学者ヴィトゲンシュタインが考え出した「言語ゲーム」というアイデアを、彼の人生、そして20世紀ヨーロッパの営みと関連づけて紹介します。やや無理のある解釈も散見されますが、それも含めて全体としてとても知的刺激に満ちた作品です。
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「外国のことばを学ぶとはどういうことか」を、言語学の観点から考える一冊。外国語を学ぶ上で意識すべきこと、意識する必要のないことを言語学の用語や考え方を用いて考察します。単なる外国語学習のハウトゥー本に留まらず、言語学習という行為の本質を考えることができます。
ブックキュレーター
出版甲子園2005年設立。早稲田大学公認学生団体。学生の、学生による、学生のための出版企画コンペティション。応募資格は、『学生』であること。参加企画は、厳正な審査と、決勝大会におけるプレゼンバトルで競い合い、編集者の目に止まった企画は出版されます。http://spk.picaso.jp/
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