手に取りやすいSF作品

伊藤計劃が手がけ、アニメ化された有名作品。世界各地の虐殺に関与しているとされるジョン・ポールは主人公のクラヴィスとの対話で、彼が起こした虐殺の手段,目的,動機を明らかにしていく。その対話を通してクラヴィスがどう考え、最終的にどういう結論に至ったかをぜひこの本を手に取って確認してほしい。

web小説から書籍化された作品。スラム街出身のアキラがアルファという謎の美女と出会い旧文明崩壊後の遺跡でハンターをしながら成長していく物語。世界観や銃撃戦の描写が巧みで、アキラとアルファの間の微妙な信頼関係の中で成り立つ会話もとても秀逸で面白い。

ハリウッドで映画化された作品。死ぬとタイムループする能力というギミックをSFバトルアクションに加えて上手にまとめあげた良作。怒濤の展開や凝った作り込みは読者をのめりこませる。一度読み始めると止まらないので休日に楽しむ事をおすすめしたい。

誰しもが一度は耳にした事がある作品。宇宙人に、組織に属する超能力者、果ては未来からのエージェントなど出てくるキャラクターがとても魅力的で、ぶっ飛んだ話の展開ながらもどこか身近で親近感のわく内容になっている。SF作品をよんだ事のない完全な初心者にまず始めにおすすめするならこの作品。

SF作品にしては珍しく銃や機械はでてこない。だがこの作品の魅力は何と言っても複雑で重厚な世界観だと思う。全三部構成ではあるが独特のダークな雰囲気とサスペンス要素のコンビネーションは本当にすばらしく読む事への抵抗を感じさせない。作者が描いた人間社会のディストピアをぜひ体感していただきたい。