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経済学は難しい、と思う人にこそ読んで欲しい経済思想の本
「経済学は難しい」と思う方も多いでしょう。しかし、経済行為は人間の日常行為。この行為を説明したいと思うのは学者の必然。では、どのように説明してきたのか。これを振り返ると経済学で考えられてきたことが、すっと頭の中に入ってくるはずです。ここでは、経済学に触れたことのない方にも読みやすい経済思想の本を紹介します。
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入門経済思想史世俗の思想家たち
ロバート・L.ハイルブローナー(著) , 八木 甫(ほか訳)
この本は1953年の初版以来たびたび版を重ね、二十カ国語以上で翻訳され、世界中の学生を経済学の世界へと誘ってきた名著です。経済学者が何を考えてきたのかを、当時の社会情勢や学者自身の人生について言及しながら迫っています。改訂ごとに新しい研究成果が盛り込まれている、親切なつくりの良書です。
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世界を読み解く経済思想の授業 スミス、ケインズからピケティまで
田中 修(著)
リーマン・ショックのような金融危機が起こると資本主義批判の言説が増えてきますが、この本を読めば、代表的な経済学者たちが資本主義の多様性を論じていたり、資本主義と倫理の関係を考えていたことがわかり、冷静に資本主義について考えることができるようになります。
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経済学史といえば、「経済学の父」と呼ばれているアダム・スムスから始めるのが定番です。しかし、本書でアダム・スミスが登場するのはチャプター6。なぜならプラトンやアリストテレスの時代までさかのぼって、経済についてどのような思索がなされてきたかを追っているからです。幅広い意味での「経済」について触れることができるでしょう。
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日本の経済思想 江戸期から現代まで
テッサ・モーリス‐鈴木(著) , 藤井 隆至(訳)
日本人の経済思想を知りたいと思ったら、ぜひ本書を手に取ってください。最も驚かされるのは、鎖国体制の江戸時代に、同時代の西洋の経済思想家たちと似た思索を日本の学者たちがしていたこと。新井白石や熊沢蕃山など政治や教育の分野での著名人も登場していて、彼らの意外な一面を知ることもできます。
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