ブックキュレーターhonto編集員
人を愛するとは?美しく不思議な世界観に根源的な問いが潜む川上弘美の小説
幻想的で不思議な世界観を持った小説に定評がある川上弘美。その小説には人間ではない生物が出てくることもありますが、恋愛や人間関係を含む人生、日常が描かれている小説もたくさん手掛けています。そこでは恋愛とは何か?という問いを超え、人を愛するとは何か?という根源的なテーマが繰り返し描かれているかのように思えてきます。
- 21
- お気に入り
- 1422
- 閲覧数
-
森へ行きましょう
川上弘美(著)
同じ日に生まれた「留津」と「ルツ」。そんな2人の女性の人生をリンクしながら描いた小説です。2人の人生の選択が微妙に違っていることで、まったく異なる人生になっていきます。2人の恋愛や人生の違いを見ることで、男女間の愛だけでなく、親子愛についてまで考えさせられます。
-
モテ男のニシノユキヒコ。彼はさまざまな女性と付き合いますが、なぜかいつも去られてしまいます。女性側の視点から彼の恋愛遍歴が描かれていて、モテるけれど本当は誰も愛していないから最後には振られてしまう・・・。そんな男の悲しみを感じる小説です。
-
さらっと読める、恋愛にまつわる話が収録された短編集です。さまざまな女性の恋愛模様が、川上弘美独特の雰囲気をまとった文章で描かれていて、あけすけな表現のなかにもどこか爽やかさを感じさせます。恋愛の本質。この本の中に入り込むと、そんなことが見えてくるような気がします。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です