ブックキュレーターhonto編集員
日本古来の喜劇を楽しもう!狂言の世界に触れることができる本
「狂言って、難しくて敷居が高そう」と尻込みしていませんか?実は、狂言とは一種のシチュエーションコントのようなもの。いつの時代も変わらず、人は見栄を張ったり、ずるしたり。そんな人間の弱さや失敗談を面白おかしく描きながらも、温かい目線を感じられるのが狂言なのです。洗練された古典芸能の歴史や文化を、気軽に体験できる本を集めました。
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野村万蔵の狂言へござれ
野村 万蔵(著)
和泉流狂言師・九世野村万蔵氏による狂言の入門書です。13の演目を取り上げ、あらすじや見どころを初心者にも理解しやすいように、豊富な写真や吹き出しを使って丁寧に解説しています。登場するキャラクターのポイントや舞台の楽しみ方を知ることで、古典芸能がより身近に感じられるようになるでしょう。
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まんがで楽しむ狂言ベスト70番
村 尚也(文) , 山口 啓子(漫画)
狂言の代表的な演目である70作品を、コミカルな漫画形式で紹介しています。内容や台詞を現代風の表現に換えてあり、古典芸能の知識がなくても、楽しく読むことができます。狂言の公演を観に行く前に、予習として目を通してみるのもオススメです。
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和泉流狂言師・二世野村萬斎氏によるエッセイ集です。若い頃に出版された本ですが、伝統芸能を担う矜持と高い分析力に基づく珠玉のコラムは、時が経っても色褪せません。身体の各パーツを取り上げ、狂言の構成要素と芸術性を語っています。「型」を身体にプログラミングすることで個性の表現に至る、という持論が深いです。
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事件でござるぞ、太郎冠者
井上 尚登(著)
バツイチ狂言師と押しかけ弟子が事件を解決する連作ミステリー小説。柔和で上品な師匠とパンキッシュで無愛想な女弟子の凸凹コンビが、息が合っていく様子が微笑ましいです。狂言の演目が推理のヒントになる筋立てで、伝統芸能の世界を垣間見るきっかけとしても楽しめます。作中の演目を実際に観劇してみてはいかがでしょう。
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