ブックキュレーターhonto編集員
その人生に学べること多し!歴史の敗者に焦点を当てた小説
歴史には勝者と敗者が存在しています。歴史を形作ってきたのは勝者に違いありませんが、敗者の人生のなかにも、私たちが学ぶべき教訓や忠告とするべきことがあるものです。そこで歴史の敗者に焦点を当てた小説をピックアップしました。教訓ばかりではなく、その人間的魅力にも気づかされることでしょう。
- 8
- お気に入り
- 2629
- 閲覧数
-
社会派推理小説の書き手として名高い著者によるジュブナイル歴史小説です。山中鹿之助は中国地方の大名・尼子家の家臣として、主家が滅びた後もお家再興を誓い、宿敵・毛利家と戦い続けた剛勇の士です。七転び八起きの不屈な闘志と信念は、歴史の敗者となっても読者の胸を打つことでしょう。
-
敗者烈伝
伊東潤(著)
古代から明治期までの人物をピックアップし、なぜ彼らが歴史の表舞台から姿を消したのかを探った一冊です。本書には日本三大怨霊の1人として名高い平将門、信長の奇襲によって敗れた今川義元、信長の家臣でありながら反旗を翻した明智光秀など、総勢25名の人物が取り上げられています。敗者の教訓を学ぶには格好の一冊です。
-
本書は主に信長の政敵となり、敗軍の将として闇に葬られた武将の最期を描いた歴史短編集です。「桶狭間の戦い」で敗れた今川義元のほか、朝倉家の家臣として姉川合戦に参加した真柄直隆、信長の不興を買い自害を強いられた三好義継などの、マイナーな武将も登場します。人間の本性とは、その最期にこそ現れるのかもしれません。
-
軍師の死にざま
司馬 遼太郎(ほか著) , 松本 清張(ほか著) , 末國 善己(編)
戦国大名を補佐した軍師の死にざまを描いた歴史小説のアンソロジー集です。池波正太郎、司馬遼太郎、新田次郎など、時代小説や歴史小説で知られる豪華執筆陣の作品が並んでいます。とりわけ南條範夫の「天守閣の久秀」は、戦国随一の梟雄と恐れられた松永久秀の最期を切り取っていて、その読後感は痛快感にあふれています。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です