ブックキュレーターhonto編集員
思わず食べてみたくなる!?記憶を刺激する食べ物が出てくる本
ひと口食べると、あのときの思い出がありありとよみがえる――。自分の記憶と強く結びついた食べ物は誰にでもあるはずです。ここで紹介する本には、いずれも人の記憶を刺激する一品が登場します。どこでその料理が登場するのかを探すのも楽しみのひとつ。実際にその料理を食べてから再読すれば、また違った味わいが得られるでしょう。
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ロシア語通訳として活躍した著者によるエッセイ集。ロシア・日本両国の文化的差異に対して深い見識を持つ著者は、もちろん「食」に対する考察も欠かしません。特に「キエフ風カツレツ」についての描写が、素晴らしく冴えわたっています。食べたことのないロシアの料理が無性に食べてみたくなる一冊です。
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菜食主義者
ハン ガン(著) , きむ ふな(訳)
韓国人で初めてブッカー賞を受賞した著者による連作小説集です。主人公のヨンヘはある日、ある記憶をきっかけに肉を食べることをやめ、日に日にやせ細っていきます。次第に精神のバランスを崩していくヨンヘ。何が彼女を駆り立てたのでしょうか。そんな表題作のほか、ヨンヘを取りまく家族の歪みを描いた2編が収められています。
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いずれ我が身も
色川 武大(著)
「ギャンブルの神様」とも言われた著者によるエッセイ集。フライドチキンやドーナツなど、食べ物を取り上げたエッセイが数多く収録されています。特にすき焼きにまつわる思い出を記した文章は、どこかアイロニーに満ちていて、真似して食べてみたくなるでしょう。阿佐田哲也の舞台裏を窺い知ることのできる一冊です。
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