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難民問題をもう一歩深く考えるための本
近年、盛んに報道されるようになった難民問題。ですが、一口に難民問題といってもさまざまな地域が多様な問題を抱えていて、そこには歴史や国際情勢も大きく関わっているため、自分ひとりで理解しようとするのは簡単ではありません。ここでは難民問題に興味を持った方の、学習の一助となるような本を紹介します。
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世界の難民をたすける30の方法
滝澤 三郎(編著)
わずか百数十ページの本ながら、難民の定義的な説明から、受け入れシステム、支援の取り組みまで幅広い内容が盛り込まれています。専門的な知識がなくても理解できるよう丁寧に書かれていて、難民問題に興味を持ったら最初に手を取るべき一冊だといえるでしょう。
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本書の著者は国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所で15年間の勤務経験を経て、国連広報センターの所長を務めています。豊富な知識と実務経験をもとに日本の難民のリアルに迫った一冊で、日本が今後難民とどう向き合うべきかを考えさせられます。
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難民支援 ドイツメディアが伝えたこと
松原 好次(著) , 内藤 裕子(著)
ヨーロッパで難民を最も多く受け入れているドイツにおける難民支援の実情を、現地の新聞記事やブログを引用しつつ解説しています。難民支援を阻む壁をどう乗り越えられるのか、私たち市民にいったい何ができるのか・・・。難民支援を考えるに当たって、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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難民を知るための基礎知識 政治と人権の葛藤を越えて
滝澤 三郎(編著) , 山田 満(編著)
本書の題名には「難民を知るための基礎知識」とありますが、研究者や実務家がそれぞれの専門分野について記述していて、難民問題に関する知識が詳細かつ網羅的に説明されています。本格的に難民問題を学びたいという方にオススメの一冊です。
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移民・ディアスポラ研究 6 難民問題と人権理念の危機
駒井 洋(監修) , 人見 泰弘(編著) , 伊豫谷 登士翁(ほか著)
気鋭の研究者たちが難民問題の本質に迫ります。なぜ難民は生まれるのか?という問いに、時にその背景にある国民国家体制のあり方にまでさかのぼって問い直し、難民問題の根本的解決を議論している点が本書の特徴です。ある程度の専門的な知識を持つ方も、難民問題についての考えをより深めることができます。
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