ブックキュレーター料理研究家 村上祥子
シニアを楽しむ人生の歩み方
「人は食べたものでできている」。これは古代ギリシャの医学の父、ヒポクラテスの言葉。食べ方を工夫して必要な栄養素を賢く取る。健康な肉体の維持のために運動をする。いずれも長生きにつながることは確か。でも、人生はもっと複雑。そのときがくるまでシニアを楽しむには、考える、話す、笑うなど、必要なことの示唆に満ちた書物を選択する。
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料理を教えて50年。今年77歳の著者が自宅を改装してシニアのために始めた料理教室の知恵とレシピを集めた本。2018年~19年の2年間、雑誌『栄養と料理』で連載の「ムラカミ式元気ごはん」をベースに組み立てられている。「最近、料理がおっくうで・・・」という方でも、これならできると思える一品が見つかるのでは!?
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自営業などを除けば、誰もがいつかは迎える定年。社会と密接に関わってきた人も組織を離れてしまうと、仕事や中身を失って孤立しかねない。お金や健康、時間のゆとりだけでは問題は解決しない。家族や地域社会の良好な関係も重要だ。「現実」を明らかにすることで、シニア時代を充実させるヒントが多々。
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世界のおばあちゃん料理
ガブリエーレ・ガリンベルティ(著) , 小梨 直(訳)
イタリアの有名雑誌の企画「カウチサーファー」の特派員として、ウエブサイトに登録している世界の人々を訪ね、ルポ。50カ国以上の国々を巡って、子どもや孫のために愛情こめて作るおばあちゃんの料理を特集。背景には、母親や祖母の愛情あふれる料理で育った著者の人生信条が読み取れる。
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大ざっぱで直感で生きる女優の妻と、計画的で正論が好きな作曲家の夫。性格が全く違う2人が60年以上連れ添えたのは、相手は別の人間だと割り切りつつ、細かな気遣いを忘れなかったからだと振り返る。老夫婦がしてはいけないことが、「けんか」。感情の浪費やエネルギーの無駄遣いはかなりのものになると本書は説く。
ブックキュレーター
料理研究家 村上祥子料理研究家。管理栄養士。福岡女子大学客員教授。1985年より母校の福岡女子大学で栄養指導講座を30年担当。治療食の開発で、油控えめでも一人分でも短時間においしく調理できる電子レンジに着目。以来、研鑽を重ね、電子レンジ調理の第一人者となる。糖尿病、生活習慣病予防改善のための栄養バランスのよい、カロリー控えめのレシピ、簡単にできる一人分レシピ、日本型食生活を子どものうちから身につけるための三歳児のミニシェフクラブ、保育所、幼稚園、小学校の食育出前授業など、あらゆるジャンルに電子レンジテクを活用。これまでに出版した著書は400冊以上、750万部にのぼる。
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