ブックキュレーター予備校講師 児玉克順
どうやら時代は駆け足で進む。それでも己は歩いて築く。生き方の範と教養を手に。
世界と社会と技術の変化が今、駆け足で進んでいます。ですが、置いてけぼりをくらわないように必死でそれらを追いかけるだけでは、大事な何かを見失ってしまいます。時代に振り回されない己を一歩一歩じっくりと築き上げることもまた、大切です。そこでその一助になれる本を、拙著含めて用意いたしました。是非、じっくりと、お読みください。
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本書は科学の歴史の大きな流れを分かりやすく学ぶ書です。今後5GやらAIやらシンギュラリティやら、科学技術の進歩が加速度的に進んで私達の生活が大きく変化するようです。だからこそ、今までの科学の歴史を学び、これからの変化を大きな流れの一部として捉える必要があるのです。すると大きな変化にも動じなくなりますよ。心の中に、歴史を。
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生き延びるためのラカン
斎藤 環(著)
本書は精神分析学者「ラカン」の難解な思想を学ぶ入門書です。しかし一読だけではまず理解しきれないでしょう。これは「ラカンの入門書」というより、「一冊の本を何度もじっくり読み返して己の血肉にする歓びを得る入門書」として最適だと思います。何度も読んで己の血肉となった暁には、世界の捉え方の質が変わりますよ。心の中に、思想を。
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本書は私の選書の中で唯一の小説です。しかも若者向け。妖怪アパートに暮らすことになった高校生の「成長の歩み」の物語です。ですがこの作品に登場する妖怪アパートの住人たちは皆、全ての世代にとって、生きるうえでの師になりうる方たちです。住人たちが主人公に語る言葉たちは、主人公だけでなく私たちをも成長させてくれますよ。心の中に、師を。
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タオのプーさん
ベンジャミン・ホフ(著) , 吉福 伸逸(訳) , 松下 みさを(訳) , E・H・シェパード(絵)
本書はくまのプーさんを通して老子の思想「タオ(道)」を学ぶ書です。目まぐるしく変化する時代の中で生きるからこそ、みんなが慌てて右往左往している中で、のんべんだらりとハチミツなめながらにこにこしていられるプーさん的な在り方を、誰もが心の中に住まわしておくべきだと思いますよ。心の中に、プーさんを。
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本書は教養への道を歩むうえでの「はじめの一歩」となる入門書です。様々なジャンルの教養本を理解するうえでの土台となる基礎教養を、イラストと図解を駆使して浅く広くお伝えしています。本書を片手に皆さんが様々な教養への道に踏み出してくだされば、幸いです。様々な本を読むのが楽しくなりますよ。心の中に、教養を。
ブックキュレーター
予備校講師 児玉克順予備校講師。全国の加盟塾に配信する映像授業「ウイングネット」の現代文担当。評論を読み解くためには「読む技術」だけではなく理解のための「背景教養」も必要である。そこで哲学を中心とした多ジャンルの本を読み込み、高校生の「背景教養」になるかたちに噛み砕き授業で提供している。座右の銘は「報われることを求めず 報われぬことを恐れず」。座右の書は「隆慶一郎『死ぬことと見つけたり』新潮社(新潮文庫)」。
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