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定番からBLまで!?5つの訳で知る、詩人ランボーの多面的な魅力
15歳からの5年間で、世界文学史に凛然と輝く詩の数々を残したフランスの詩人ランボー。詩のみならず、20歳で文学を捨て、アフリカの地で商人に転向するという謎めいた人生に惹きつけられる方も多いでしょう。ここでは定番から漫画版まで5つの訳詩集を集めました。訳によって異なる顔を見せる、その多面的で底知れぬ魅力を堪能してください。
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ランボー詩集 改版
ランボー(著) , 堀口 大學(訳)
近現代フランス詩の訳詩集『月下の一群』の編訳者としても著名な、堀口大學によるランボー訳詩集です。長い間訳者として歯が立たなかったという言葉が嘘のように、その訳文は音楽的で流麗。反逆児や改革者といった荒々しいイメージの裏に隠れた、純粋に詩作を愛するロマンチックなランボーの表情が目に浮かんでくるようです。
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ランボー全集
ランボー(著) , 平井 啓之(訳) , 湯浅 博雄(訳) , 中地 義和(訳) , 川那部 保明(訳)
世界のランボー研究の成果を踏まえて翻訳された、いわば最新型のランボーと出会える本です。詩以外の資料も豊富で、高等中学時代の作文から、交易商人時代の領収書や商品見本解説、そして死の2日前の書簡まで、ランボーが書いたあらゆる文章が収録されています。詩を捨ててからのランボーを知る上で必読の一冊といえるでしょう。
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ランボーの代表詩集『地獄の季節』と、その制作背景にある先輩詩人ヴェルレーヌとの出会いから別れのエピソードをミックスして漫画化した一冊です。文学史的にも有名な2人の恋愛関係ですが、本書での描かれ方は完全にBL。美少年ランボーとおじさんヴェルレーヌの愛と嫉妬、そして肉体の濃密な絡み合いが生々しく描かれています。
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