ブックキュレーターhonto編集員
食は人と社会を映す鏡。世界の文化と歴史を、食べものからながめる本
この1週間、何を食べたか思い出してみましょう。トースト、ラーメンに餃子、焼き魚やパスタなど、いろいろな料理があるはずです。都会でも地方でも、お店でも家庭でも、普段何気なく食べているものには、それぞれの歴史や文化が詰まっています。食をテーマに社会や文化を見つめ、秘められた物語や未来を展望する本を紹介します。
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人類は雑食の道を選んだため、飢えを逃れ今日まで生き延びてきました。それゆえ、今日、何を食べるかを常に考える宿命を負い、選択した食事によって肥満や生活習慣病に悩まされることにもなりました。本書は、食の歴史を振り返り、人との関係を見つめ直すとともに、培養肉や昆虫食を含めた未来の食のあり方を展望します。
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食の実験場アメリカ ファーストフード帝国のゆくえ
鈴木透(著)
アメリカ人がよく食べるものといえば、ハンバーガーやフライドポテト、ピザです。これらは、イギリス移民の伝統食でも、ネイティブアメリカンを起源とする料理でもありません。移民の国アメリカは、さまざまな国の食文化が融合し、独自の進化を遂げています。食を通してアメリカの文化や社会の核心を浮き彫りにする意義深い一冊です。
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昆虫料理研究会で、昆虫を食べ続けた20年の成果をまとめた本です。夏はセミ、秋はバッタと季節に応じてメニューも様々。昆虫の味もマグロのトロやエビ、チョコなど実に多様です。試食会には多くの男女が集い「虫食い女子」なる言葉も登場しました。昆虫食の魅力と意義を、レシピや注意点も含めて余すことなく伝えています。
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チョコレートの原料となるカカオ豆は中米原産で、紀元前から収穫されていました。当時は薬として珍重され、貨幣としても使われたといいます。大航海時代に欧州に渡ったカカオ豆が、チョコレートやココアとして貴族や庶民に、そして、世界に広がった軌跡をたどります。チョコレートを軸に社会や文化の変遷を知る一冊です。
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